最終更新日: 2026年4月20日
Gmailは25MB、Outlook.comも25MB。ただし、ビジネスマナーとしては2〜3MBが目安です。技術的な上限と、仕事で送っていいサイズは別物です。さらに、相手企業のセキュリティ製品やメールゲートウェイにより、表示上の上限より厳しく制限されるケースもあります。
この記事では、主要メールサービス6社の容量制限一覧、実務で推奨されるサイズ、上限を超えたときの5つの対処法を解説します。方法ごとの比較表もあるので、自分に合った送り方がすぐわかります。
この記事はギガワタス(giga-watasu.jp)の運営ブログです。自社サービスを含む比較を行いますが、評価基準は容量・操作性・セキュリティで統一しています。
この記事の結論(30秒でわかる)
- 技術上限: Gmail 25MB / Outlook.com 25MB / Outlook(デスクトップ)20MB
- ビジネスマナー: 社外メールは2〜3MB以下が無難
- 3MB超: クラウドリンク共有かファイル転送サービスを使う
- 25MB超: ファイル転送サービスが最も確実(相手のアカウント不要)
メール添付の容量制限は何MB?【技術上限と実務マナーの違い】
メール添付の「容量制限」には2つの意味があります。混同するとトラブルになります。
- 技術上限: メールサービスが設定している最大サイズ(25MBなど)
- 実務上の推奨サイズ: ビジネスマナーとして送っても迷惑にならないサイズ
「Gmailは25MBまで送れるから25MB送っていい」とは限りません。相手のメールサービスの受信上限が20MBなら、届かないか、メールサーバーに負荷をかけます。
主要メールサービスの容量制限【一覧表】
主要メールサービスの技術上限を一覧にしました。
| メールサービス | 送信上限 | 実質上限 | 上限超過時の挙動 |
|---|---|---|---|
| Gmail | 25MB | 約18MB | Google Driveリンクに自動変換 |
| Outlook.com(Web版) | 25MB | 約18MB | OneDrive経由で最大150MB |
| Outlook(デスクトップ版) | 20MB | 約14.5MB | インターネットメールアカウント接続時 |
| Yahoo!メール | 25MB | 約18MB | エラーで送信不可 |
| iCloud Mail | 20MB | 約14.5MB | Mail Dropで最大5GBのリンク共有 |
| Exchange Online | 150MB | 約109MB | 法人向けMicrosoft 365。管理者が変更可能 |
| さくらメール | 200MB | 約146MB | レンタルサーバーの設定による |
出典: Gmail ヘルプ、Outlook.com 送信制限、Outlookデスクトップ版 サポート、Apple サポート
検証環境: 2026年4月20日時点で各社公式ヘルプページの記載を確認。実質上限はBase64エンコード(約1.37倍膨張)を考慮した計算値です。企業メールの場合は管理者設定により異なります。
なぜ「実質上限」は表示より小さいのか
メールの添付ファイルは、送信時にBase64という方式でエンコード(変換)されます。この変換でデータ量が約1.37倍に膨張します。
つまり、Gmailの上限25MBに対して、実際に添付できるファイルは約18MBです。「25MB以下なのに送れない」という経験がある方は、このBase64エンコードが原因です。
上限以下でも届かない?相手側の制限に注意
メールの容量制限は「送る側」だけの問題ではありません。相手側のメール環境によって、さらに厳しく制限されるケースがあります。
- 企業のメールゲートウェイ: セキュリティ製品が添付ファイルのサイズを制限している。10MBに設定している企業も多い
- Exchange Serverの管理者設定: 既定値は10MB。管理者が変更しない限り、25MBのメールは受信拒否される
- メールボックス容量の残り: 相手のメールボックスが満杯に近いと、大きな添付メールがバウンスする
- ウイルス対策ソフト: 添付ファイルのスキャンでタイムアウトし、受信に失敗するケースもある
取引先に初めてファイルを送る場合は、「添付ファイルの容量制限はありますか?」と事前確認するか、リンク共有やファイル転送サービスを使うのが無難です。
ビジネスメールは何MBまで?実務上の推奨サイズ
技術的には25MBまで添付できますが、ビジネスメールでは2〜3MB以下が一般的なマナーです。
理由は3つあります。
- 相手のメールサービスの受信上限がわからない
- 大容量メールは相手のメールボックス容量を圧迫する
- モバイル回線で受信すると、通信量とダウンロード時間の負担になる
具体的なファイルサイズの目安を示します。
| ファイルの種類 | サイズ目安 | メール添付の判断 |
|---|---|---|
| PDF見積書・契約書 | 0.5〜2MB | ○ 添付OK |
| Excel・Word文書 | 0.1〜5MB | △ 3MB以下なら添付OK |
| 写真10枚(スマホ撮影) | 15〜30MB | × 別の方法で送る |
| PowerPoint資料(画像多め) | 5〜30MB | × 別の方法で送る |
| 動画ファイル(5分) | 300MB〜1GB | × 絶対に別の方法で送る |
| デザインデータ(PSD/AI) | 50MB〜数GB | × 絶対に別の方法で送る |
目安: 3MB以下はメール添付OK。3MB超はリンク共有かファイル転送サービスを使う。
容量オーバーで送れないときの5つの方法【比較表付き】
メールの添付上限を超えたときの対処法を5つ紹介します。まず比較表で全体像を把握してください。
| 方法 | 最大容量 | 相手の手間 | セキュリティ | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|
| ZIP圧縮 | 効果小 | 解凍のみ | △ 暗号化なし | 文書が上限ギリギリの時 |
| クラウドリンク共有 | 5〜15GB | リンクをクリック | ○ 権限設定可能 | 社内・同じサービス利用者間 |
| ファイル転送サービス | 300GB | リンクをクリック | ○ パスワード・暗号化 | 社外送信・大容量・相手を選ばない |
| ファイル分割 | 上限まで | 結合作業が必要 | △ 暗号化なし | IT知識のある相手限定 |
| 解像度を下げる | 上限まで | なし | ― 関係なし | 画質を落としてOKな場合のみ |
方法1: ファイルをZIP圧縮する
最も手軽な方法です。ファイルを右クリックして「圧縮」を選ぶだけです。
テキストやOffice文書は50〜70%に圧縮できることがあります。ただし、動画・画像・PDFはもともと圧縮されているため、ZIP化してもほぼサイズが変わりません。
注意: パスワード付きZIPをメールで送る「PPAP」は、2020年に内閣府が廃止を決定しています。相手企業のセキュリティポリシーで受信拒否されることもあります。
方法2: クラウドストレージのリンクを送る
Google DriveやOneDriveにファイルをアップロードし、共有リンクをメールに貼る方法です。
- Gmail: 25MB超で自動的にGoogle Driveリンクに変換
- Outlook: OneDrive連携で最大150MB
- iCloud Mail: Mail Dropで最大5GB
ただし注意点があります。
- 共有設定を間違えると、第三者に閲覧される(権限設定の確認が必須)
- 受け取る側にGoogleアカウント等が必要になる場合がある
- 無料プランのストレージ容量(Googleは15GB)を圧迫する
方法3: ファイル転送サービスを使う
社外の相手に大容量ファイルを送るなら、ファイル転送サービスが最も確実です。相手にアカウント登録を求めず、ダウンロードURLを伝えるだけで完了します。
メリットは以下の通りです。
- 相手のメールサービスやアカウントに依存しない
- パスワード保護・ダウンロード期限を設定できる
- 送信後にURLを無効化できる(誤送信対策)
- メールサーバーに負荷をかけない
ファイル転送サービスの比較は「無料大容量ファイル転送サービス15社比較」で詳しくまとめています。
方法4: ファイルを分割して送る
7-Zipなどの圧縮ソフトで「分割圧縮」し、複数のメールに分けて送る方法です。
受け取る側が分割ファイルを結合する手間がかかります。ITに詳しくない相手や社外の取引先には不向きです。
方法5: 画像・動画の解像度を下げる
画像なら解像度を落とす、動画ならビットレートを下げることでサイズを小さくできます。
ただし画質が劣化します。仕事で使う写真や映像データは、画質を落とさず送るべきです。高画質のまま送る方法は「動画を送る方法7選」で解説しています。
社外に大容量ファイルを送るときのメール文テンプレート
ファイル転送サービスやクラウドリンクで送る際、メール本文に何を書けばいいか迷う方も多いです。以下のテンプレートを参考にしてください。
件名: 【○○の件】資料をお送りします
○○株式会社 △△様
お世話になっております。○○の件について、資料をお送りいたします。
ファイルサイズが大きいため、以下のURLからダウンロードをお願いいたします。
ダウンロードURL: https://〜〜〜
パスワード: (別途お伝えします)
ダウンロード期限: ○月○日まで
ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
パスワードはメールとは別の手段(電話、チャット、SMS)で伝えるのがセキュリティ上の鉄則です。同じメールで送ると、メールが漏洩した場合にパスワードも一緒に漏れます。
メール添付が危険な3つの理由
容量の問題だけでなく、メール添付にはセキュリティ上のリスクがあります。
理由1: 誤送信を取り消せない
メールは送信した瞬間、相手のサーバーに届きます。一度送ったファイルは回収できません。
宛先を間違えれば、機密ファイルが無関係な第三者に届きます。IPAの調査でも、情報漏洩の原因の多くはヒューマンエラーです。ファイル転送サービスなら、送信後にURLを無効化できます。
理由2: 添付ファイルは暗号化されない
多くのメールサービスはSSL/TLS通信に対応していますが、添付ファイルそのものは暗号化されません。メールサーバーに保存された状態では平文のままです。
暗号化の仕組みについて詳しくは「ファイル転送の暗号化とは?3つの方式の違い」をご覧ください。
理由3: パスワード付きZIP(PPAP)は形だけのセキュリティ
ZIPにパスワードをかけてメールで送り、別メールでパスワードを送る方法(PPAP)は、2020年に内閣府が廃止を決定しました。同じメール経路でパスワードを送るため、セキュリティ効果はほぼゼロです。
さらに問題なのは、相手企業のセキュリティポリシーでパスワード付きZIPの受信を拒否しているケースが増えていることです。送ったのに届かない、という事態が起きます。
PPAPの代替策については「脱PPAPの進め方|今日から始める5ステップ」で詳しく解説しています。
よくある質問
Q. Gmailで25MB以上のファイルを送るには?
25MBを超えると自動的にGoogle Driveにアップロードされ、リンクが送信されます。Google Driveの無料容量(15GB)を消費します。15GBを超える大容量ファイルには、ファイル転送サービスが適しています。
Q. Outlookの添付上限は20MB?25MB?
Outlook.com(Web版)は25MBです。Outlookデスクトップ版でインターネットメール(POP/IMAP)に接続している場合は20MBです。法人向けExchange Onlineは既定150MBですが、Exchange Serverは既定10MBで管理者が変更可能です。Base64エンコードにより、実質はさらに約27%小さくなります。
Q. 動画をメールで送れますか?
仕事で使う動画は数百MB〜数GBが一般的で、メール添付の上限(20〜25MB)では到底足りません。「動画を送る方法7選」で画質を落とさず送る方法をまとめています。
Q. ZIPにすればメールで送れる?
テキストやOffice文書なら効果がありますが、動画・画像・PDFはZIP化してもほぼサイズが変わりません。また、パスワード付きZIPは相手企業に受信拒否されることもあります。
Q. 会社のメールで大容量ファイルを安全に送るには?
暗号化・アクセス制限・ログ管理に対応したファイル転送サービスの利用をおすすめします。「法人向けファイル転送サービスの選び方」で詳しく解説しています。
まとめ
メール添付の容量制限と、状況別の最適な送り方をまとめます。
- 3MB以下: メール添付OK(PDF、短い文書など)
- 3MB〜25MB: クラウドリンク共有、またはファイル転送サービス
- 25MB超: ファイル転送サービスが最も確実
- 機密資料: 暗号化・パスワード保護に対応したサービスを使う
社外にファイルを送るなら、ギガワタスが手軽です。登録不要・無料で300GBまで送れて、AES-256暗号化にも対応しています。





