最終更新日: 2026年4月19日
結論から言うと、ギガファイル便のサービス自体にウイルスは入っていません。ただし「アップロードされたファイルにマルウェアが仕込まれている」リスクと「広告をクリックして危険なサイトに誘導される」リスクの2つがあります。
この記事では、プライバシーマーク取得企業であるギガワタスの運営者として、ギガファイル便のウイルスリスクの実態と、安全にファイルを受け取るための具体的な対策を解説します。主要サービスのウイルスチェック機能の比較も行いました。
この記事はギガワタス(giga-watasu.jp)の運営ブログです。自社サービスを含めて、事実に基づいて解説しています。
ギガファイル便のウイルスリスクは2種類ある
「ギガファイル便にウイルスはあるか?」という質問への正確な答えは、「サービス自体にウイルスはないが、利用時に2種類のリスクがある」です。
この2つを混同している記事が多いので、明確に分けて説明します。
| リスクの種類 | 危険度 | 内容 |
|---|---|---|
| ファイル自体のマルウェア | 中 | 送信者がウイルス入りファイルをアップロードし、受信者がダウンロードして感染 |
| 広告経由の誘導 | 中〜高 | 広告バナーを誤クリックし、フィッシングサイトやマルウェア配布サイトに飛ぶ |
それぞれ詳しく解説します。
リスク①: アップロードされたファイルのマルウェア
ギガファイル便に限らず、すべてのファイル転送サービスに共通するリスクです。送信者が意図的に、または知らずにウイルスに感染したファイルをアップロードした場合、受信者がそのファイルを開くと感染する可能性があります。
特に注意すべきファイル形式は以下の通りです。
- .exe / .bat / .scr — 実行ファイル。開くだけでプログラムが動く
- .docm / .xlsm — マクロ付きOfficeファイル。「マクロを有効にする」で感染
- .zip / .rar — 圧縮ファイル。中身を確認するまで安全かわからない
- .js / .vbs — スクリプトファイル。ダブルクリックで実行される
送信者が信頼できる人であれば、このリスクは低くなります。問題は、URLだけが届いて送信者が不明な場合です。
以下の表で、受け取ったファイルのリスクレベルを判断できます。
| 状況 | リスク | 対応 |
|---|---|---|
| 取引先から事前連絡ありのPDF・画像 | 低 | 通常通りダウンロードしてOK |
| 知人からの連絡ありだがZIP・Office形式 | 中 | DL後にウイルス対策ソフトでスキャン |
| 差出人不明のURL・exe/batファイル | 高 | ダウンロードしない |
| 社外秘資料を広告付き無料サービスで受領 | 高 | 送信者にセキュア対応サービスでの再送を依頼 |
リスク②: 広告クリックによるフィッシング・マルウェア誘導
ギガファイル便はダウンロードページに多数の広告が表示されます。この広告がウイルスリスクの大きな原因になっています。
実際に起こる問題は3つです。
- ダウンロードボタンと広告の区別がつかない。広告バナーとダウンロードボタンが近い位置にあるため、操作を間違えやすい
- 「ウイルスが検出されました」という偽警告が表示される。これは広告であり、クリックすると不正なソフトのインストールに誘導される
- 不適切な動画広告が表示されることがある。ビジネスの場面でクライアントに見せられない内容が出ることも
ファイル転送サービスの運営者として言えるのは、広告が多いサービスほど、この種のリスクは高くなるということです。他社サービスでは「ダウンロードできない」という問い合わせや、不適切な動画広告が表示される場合があります。
ギガファイル便のウイルスチェック機能はどこまで信用できる?
ギガファイル便にはウイルスチェック機能があり、アップロードされたファイルを自動でスキャンしています。ダウンロード画面には「ウイルスチェック: 脅威なし」のような表示が出ます。
ただし、このウイルスチェックには限界があります。
検出できるもの
- 既知のウイルス・マルウェア(シグネチャが登録済みのもの)
- 一般的なトロイの木馬、ワーム
検出できない・検出が難しいもの
- パスワード付きZIPファイル — 暗号化されているため中身をスキャンできない
- マクロ付きOfficeファイルの一部 — マクロが悪意あるものか判別が難しいケースがある
- ゼロデイマルウェア — まだシグネチャに登録されていない新種のウイルス
- 大容量ファイル — ファイルサイズによってはスキャンが完了しない場合がある
ファイル転送サービスの運営者としての見解を述べると、ウイルスチェックは「ないよりはるかにマシだが、万能ではない」というのが正直なところです。法人ユーザーから「なぜ動画ファイルはウイルスチェックできないのか」「500MBまでの制限はなぜか」という問い合わせを受けることがあります。大容量ファイルのスキャンにはサーバーに大きな負荷がかかり、処理時間も長くなるためです。
つまり、ウイルスチェック機能があるからといって、受信側の対策が不要になるわけではありません。
安全にファイルを受け取るための5つの対策
ギガファイル便でファイルを受け取る際に、今すぐ実践できる対策を5つ紹介します。
1. 送信者を確認してからダウンロードする
ギガファイル便のダウンロードURLが届いたら、まず送信者を確認してください。知らない人からのURLは開かないのが基本です。
確認ポイントは3つです。
- URLを送ってきたのは信頼できる人か?
- 事前にファイルを送ると聞いていたか?
- メールアドレスやSNSアカウントは本物か?(なりすましの可能性)
2. ダウンロード前にウイルスチェック表示を確認する
ギガファイル便のダウンロードページには、ウイルスチェックの結果が表示されます。「脅威なし」と表示されていることを確認してからダウンロードしてください。
ただし、前述の通りウイルスチェックは万能ではありません。「脅威なし」でも油断は禁物です。
3. ダウンロード後、自分のPCのウイルス対策ソフトでスキャンする
これが最も重要な対策です。ダウンロードしたファイルを開く前に、自分のPCにインストールされているウイルス対策ソフトでスキャンしてください。
- Windows: Windows Defenderが標準搭載。ファイルを右クリック →「Microsoft Defenderでスキャン」
- Mac: XProtectが標準搭載(バックグラウンドで自動スキャン)。不安ならMalwarebytes等の無料ツールで追加スキャン
サービス側のチェックと自分のPCのチェック、二重でスキャンするのが最も安全です。
4. 広告を絶対にクリックしない
ギガファイル便のダウンロードページでは、広告バナーをクリックしないよう注意してください。
特に以下の表示は広告です。ギガファイル便の公式機能ではありません。
- 「ウイルスが検出されました!今すぐスキャン」
- 「PCの動作が遅くなっています」
- 「○○をダウンロード」(正規のダウンロードボタンとは別のもの)
正規のダウンロードボタンは、ファイル名の下にある小さなボタンです。大きく目立つボタンほど広告の可能性があります。
5. 不安ならウイルスチェック付きのサービスを使う
送信側がサービスを選べる立場なら、最初からウイルスチェック機能が充実したサービスを使うのが確実です。受信側も安心してダウンロードできます。
ウイルスチェック付きファイル転送サービス比較
主要ファイル転送サービスのウイルスチェック機能を比較しました。意外に対応しているサービスは少数です。
| サービス名 | ウイルスチェック | 暗号化 | 無料容量 | 月額 |
|---|---|---|---|---|
| ギガワタス | ○ あり(プレミアム) | AES-256 + SSL | 300GB | 550円 |
| ギガファイル便 | ○ あり(無料) | SSL | 300GB | 要問合せ |
| firestorage | ✕ なし | SSL + 独自暗号化 | 2GB | 1,320円〜 |
| データ便 | ✕ なし | SSL | 5GB | 330円〜 |
| Filemail | ○ あり(無料) | SSL | 5GB | 約$5〜 |
| Kozutumi | ○ あり | 自動暗号化 | 100MB/月 | 要問合せ |
※ 各サービスの公式サイト情報に基づく(ギガファイル便・firestorage・データ便・Filemail・Kozutumi)。2026年4月19日時点。
主要6サービスのうち、ウイルスチェック機能があるのは3サービスだけです。firestorageとデータ便にはウイルスチェック機能がありません。
ギガファイル便は無料でウイルスチェックが使える点は評価できます。ただしSSL通信のみで、保存時の暗号化(AES-256等)には対応していません。
ギガワタスはプレミアムプラン(月550円)でウイルススキャンに対応しています。さらにAES-256暗号化(銀行のオンラインバンキングと同じ方式)でサーバー上のファイルも保護。運営元の株式会社グッドヒルシステムズはプライバシーマーク取得企業であり、IPアドレス制限・パスワード保護・ダウンロード回数制限にも対応しています。無料プランでも300GBまで送信可能で、広告も最小限です。
ただし、ギガワタスにもデメリットはあります。
- ウイルスチェックは無料プランでは使えない。月550円のプレミアムプラン限定の機能です。無料で使いたいなら、ギガファイル便の方がウイルスチェック付きで利用できます
- 知名度ではギガファイル便に劣る。受信者がギガワタスを知らない場合、「このURL大丈夫?」と不安に思われる可能性があります
ウイルスチェックの技術的な限界はどのサービスでも同じですが、「ウイルスチェック + 保存暗号化 + 広告の少なさ」を総合的に見ると安全性に差が出ます。広告が少なくセキュリティを重視したい方は、まず無料プランで操作感を確認してみてください。
よくある質問
Q. ギガファイル便でダウンロードしたらウイルスに感染する?
ギガファイル便のサービス自体からウイルスに感染することはありません。リスクがあるのは、送信者がアップロードしたファイルにマルウェアが含まれている場合です。信頼できる人からのファイルで、ウイルスチェック表示が「脅威なし」であれば、基本的に安全です。心配な場合は、ダウンロード後に自分のPCのウイルス対策ソフトでスキャンしてください。
Q. ギガファイル便の広告をクリックしたら危険?
広告自体は直ちに危険ではありませんが、中には偽のウイルス警告やフィッシングサイトへ誘導するものがあります。「ウイルスが検出されました」「PCが危険です」といった表示はすべて広告です。正規のダウンロードボタン以外はクリックしないでください。
Q. 仕事でギガファイル便を使っても大丈夫?
個人間のファイルのやり取りなら問題ありませんが、ビジネスでの利用にはリスクがあります。ギガファイル便にはログ管理機能がなく、プライバシーマークも取得していません。機密性の高いファイルを扱う場合は、ウイルスチェック・AES-256暗号化・IP制限などに対応した法人向けサービスの利用を検討してください。
まとめ
ギガファイル便自体にウイルスはありませんが、2つのリスクがあります。
- ファイル自体のマルウェア — 送信者に依存。ウイルスチェック+自分のPCでのスキャンで対策
- 広告経由の誘導 — 偽警告をクリックしない。広告が少ないサービスを選ぶ
最も確実な対策は、ウイルスチェック機能があり、広告が少なく、暗号化が充実したサービスを使うことです。





