最終更新日: 2026年8月22日
WeTransfer(ウィートランスファー)は、海外発の大容量ファイル転送サービスです。2024年11月に送信時のアカウント作成が必須化され、さらに無料プランは「30日で10回・合計3GB・保存3日まで」に制限されました。この記事では最新の仕様に基づいて使い方を解説します。
海外の取引先からWeTransferでファイルが届いた人、これから使おうとしている人、制限が厳しくなって代わりを探している人、それぞれに合った情報をまとめました。
この記事の結論(30秒でわかる)
- 無料プランの制限: 30日で10回・合計3GBまで。保存期間は最大3日間
- 最大の注意点: 公式サイトとヘルプの言語切替に日本語がない。英語・オランダ語・フランス語など8言語で、日本語は含まれていない
- パスワード保護: 設定手順は公式ヘルプにあるが、無料プランが対象かは公開情報から確定できない
- 日本語で大容量を送りたいなら: ギガワタスなら登録不要・無料で333GBまで送れる
WeTransferとは?2024年の改定で何が変わった
WeTransferは2009年にオランダで生まれたファイル転送サービスです。洗練されたデザインと登録不要の手軽さで、世界中のクリエイターに支持されてきました。
しかし2024年にBending Spoons社に買収された後、無料プランが大幅に制限されました。日本語の解説サイトの多くは改定前の情報のままなので注意してください。
WeTransfer無料プランの改定前後の比較(2026年4月確認)
| 項目 |
改定前 |
改定後(2024年) |
| 1回の上限 |
2GB |
3GB |
| 送信回数 |
無制限 |
30日で10回まで |
| 送信容量 |
無制限 |
30日で合計3GBまで |
| 保存期間 |
7日間 |
最大3日間 |
| パスワード保護 |
有料のみ |
設定手順は公式ヘルプにあり(無料が対象かは公開情報から確定できず) |
| アカウント登録 |
不要 |
必要(無料アカウント) |
1回あたりの上限は2GBから3GBに増えましたが、30日で10回・合計3GBの制限が追加されたのが最大の変更点です。動画ファイルを1本送るだけで上限に達するケースもあります。
この10回・3GBは暦月のリセットではなく「直近30日間」で数える方式です。公式は「固定の暦月ではない」「送信が30日の窓から外れると枠が戻る」と明記しています(公式ヘルプ、2026年8月20日確認)。
WeTransferの使い方【ファイルの送り方】
WeTransferでファイルを送る手順はシンプルです。2024年11月以降、送信には無料アカウントの作成が必要になりました(受信側は不要)。
PCから送る場合
- wetransfer.com にアクセスし、「Create account」から無料アカウントを作成する(メールアドレスとパスワード)
- ログイン後、画面左の「Upload files」をクリックし、送りたいファイルを選択する
- 「Email to」に相手のメールアドレスを入力する
- 「Your email」に自分のメールアドレスを入力する
- 「Message」にメッセージを入力する(任意)
- 「Transfer」ボタンをクリックする
- アップロードが開始される
「Transfer」の代わりに「Get a link」を選ぶと、メールアドレス不要でダウンロードリンクを取得できます。LINEやSlackで共有したい場合はこちらが便利です。
スマホ(iPhone・Android)から送る場合
- App StoreまたはGoogle Playから「WeTransfer」アプリをインストールする
- アプリを開き、アカウントでログインする(未作成なら「Create account」で作成)
- 「+」ボタンでファイルを選択する
- 「Email」または「Link」を選ぶ
- 宛先とメッセージを入力して「Transfer」をタップする
アプリ版は写真・動画のアクセス権限が必要です。ブラウザ版でも同じ操作が可能なので、アプリを入れたくない場合はSafariやChromeから wetransfer.com にアクセスしてください。
WeTransferの使い方【ファイルの受け取り方・ダウンロード】
WeTransferでファイルを受け取る方法は2つあります。送信者がどの方法で送ったかによって変わります。
メールで受け取った場合
- WeTransferから届いたメールを開く(件名: 「○○ sent you files via WeTransfer」)
- メール内の「Download」ボタンをクリックする
- ブラウザでWeTransferのダウンロードページが開く
- 「Download」ボタンをクリックしてファイルを保存する
注意: WeTransferのメールが迷惑メールフォルダに振り分けられることがあります。届かない場合は迷惑メールフォルダを確認してください。送信者名は「WeTransfer」ではなく送信者の名前で届きます。
リンクで受け取った場合
- 送信者から届いたダウンロードリンク(wetransfer.com/downloads/…)をブラウザで開く
- 「Download」ボタンをクリックする
- パスワードが設定されている場合は入力する
複数ファイルが送られた場合は、ZIPファイルとしてまとめてダウンロードされます。iPhoneの場合、ZIPファイルは「ファイル」アプリで解凍できます。
ダウンロードできない時の対処法
- 「This transfer has expired」と表示される → 保存期間(最大3日間)を過ぎています。送信者に再送を依頼してください
- ダウンロードが途中で止まる → ブラウザを変えてみてください。ChromeまたはEdgeが推奨です
- スマホでダウンロードできない → アプリ内ブラウザ(LINEやメールアプリ)ではなく、SafariやChromeで開き直してください
WeTransferの料金プラン比較【Free・Starter・Ultimate】
WeTransferの個人向けプランは3つです(ほかにチーム向けのTeams、法人向けのEnterpriseがあります)。2024年の改定で新たに「Starter」プランが追加されました。
WeTransferの料金プラン比較(価格は2026年5月28日の実画面値・米ドル建て/制限は2026年8月22日に公式ヘルプで再確認)
| 項目 |
Free |
Starter |
Ultimate |
| 月額料金 |
0円 |
US$8/月(2026年5月28日の実画面値・1ドル150円換算で約1,200円) |
US$23/月(2026年5月28日の実画面値・1ドル150円換算で約3,500円) |
| 1回の上限 |
3GB |
300GB |
最大1TB |
| 送信回数(30日) |
10回 |
10回 |
無制限 |
| 送信容量(30日) |
3GB |
300GB |
無制限 |
| 保存期間 |
最大3日間 |
最大3日間 |
無期限 |
| パスワード保護 |
△ 適用プラン不明 |
△ 適用プラン不明 |
○ 対応 |
| E2E暗号化 |
△ 明示なし |
△ 明示なし |
△ 明示なし |
| 日本語対応 |
× 日本語なし(英語など8言語) |
× 日本語なし(英語など8言語) |
× 日本語なし(英語など8言語) |
Free → Starterへのアップグレードで1回の上限が300GBに拡大します(ただし保存期間は最大3日間のまま)。ただし送信回数は30日で10回のままです。回数制限を外すにはUltimate以上が必要です。
料金はドル建てなので、為替レートによって日本円の負担額が変わります。なお2026年8月18日時点、公式の料金ページは価格がログイン後のみ表示される仕様に変わっています(上表のUltimateは2026年5月28日に実画面で確認した金額)(最新の料金はWeTransfer公式サイトを確認してください)。
WeTransferの注意点・デメリット5つ
WeTransferを使う前に知っておくべき注意点をまとめました。
1. 日本語に非対応
WeTransferのUI・ヘルプ・カスタマーサポートに日本語はありません(言語切替は英語・オランダ語・フランス語など8言語)。日本語話者は実質、英語で使うことになります。エラーメッセージも英語で表示されるため、トラブル時の対処が難しくなります。
たとえば「This transfer has expired」は「保存期間が過ぎた」という意味ですが、英語に慣れていないと何が起きたのかわかりません。取引先や社内でITに詳しくない人がファイルを受け取る場合、混乱の原因になります。
2. 無料プランは30日で10回・3GBまで
2024年の改定で、無料プランに厳しい制限がかかりました。30日で10回・合計3GBは、動画を扱う人にとっては厳しい数字です。
4K動画は1分で約400MB。10分の動画を1本送るだけで上限を超えます。写真でも、RAWデータ(1枚30〜50MB)を数十枚送ると3GBに達します。
3. 保存期間が最大3日間しかない
無料プランの保存期間は最大3日間です(WeTransfer公式ヘルプ)。改定前は7日間でしたが、2024年の改定で大幅に短縮されました。
受信者が3日以内にダウンロードしないとファイルは自動削除されます。週末を挟むと間に合わないケースも出てきます。
4. ゼロ知識型の暗号化ではない
WeTransferは通信をTLS 1.2/1.3で、保存中のファイルをAES-256で暗号化しています。一方で、公式ヘルプはエンドツーエンド暗号化(送信者と受信者の間だけで復号でき、運営側でも中身を見られない方式)の提供有無を明示していません。ただし、利用規約違反の調査や法的義務の履行などの場合には転送の中身をレビューすることがあると明記されており(公式ヘルプ、2026年8月20日確認)、少なくとも通常の転送は「運営側が中身に一切アクセスできない」ゼロ知識型ではありません。
公式ヘルプには、研究利用への同意を取り消した場合について「過去および今後の転送にアクセスしなくなる」とも書かれています。運営側が必要に応じて中身にアクセスできる設計だということです。これはWeTransfer固有の弱点ではなく、ギガワタスを含む多くの汎用ファイル転送サービスに共通する仕様です。最高水準の機密性が必要な場合は、この前提を理解したうえで使う必要があります。
5. 日本国内のIPから送るとファイルの保管先は米国になる
ここは以前の記載を訂正します。当ブログではこれまで「データセンターはEU(ヨーロッパ)にある」と書いていましたが、公式が説明している保管先はEUと米国の両方です。公式ヘルプに「WeTransferはファイルをEUと米国の両方に保管する。EUのIPアドレスから(匿名プロキシを使わずに)アップロードした場合はEUに保管され、それ以外は米国に保管される」と明記されています(WeTransfer公式ヘルプ、2026年7月17日更新・2026年8月21日確認)。
この条件をそのまま当てはめると、通常の日本国内のIPアドレスから送った場合、保管先は米国になります(公式が日本について名指しで説明しているわけではなく、「EUのIPアドレス以外」という条件から導かれる帰結です)。保管先が米国になると、「データは国内保管が条件」と定めている社内規定・取引先要件は満たしません。海外に保管されること自体が直ちに危険なわけではありませんが、どこに置かれるかを知らずに使うのは避けたほうがよい、という話です。
公平に書いておくべき点もあります。公式ヘルプは「情報セキュリティプログラムをISO/IEC 27001に基づいて運用し、ISO/IEC 27001認証を維持している」と明記しています(2026年8月21日確認)。認証関連の文書はWeTransfer Trust Centerに置かれ、ISO/IEC 27001:2022レポートとペネトレーションテストレポート(2025年5月)が閲覧申請制で提供されています。ただし当ブログは申請が必要な文書までは確認しておらず、認証機関名・登録番号は照合できていません(同じコンプライアンス欄にPCI DSS v4.0.1も掲載されていますが、適用範囲や検証文書は確認していないため、ここでは判断材料に含めません)。
日本のプライバシーマークについては、JIPDEC認定事業者検索で「WeTransfer」「ウィートランスファー」「Bending Spoons」のいずれも登録を確認できませんでした(2026年8月21日照合。自社「グッドヒル」が同じ手順でヒットすることを対照確認しています)。Pマークの登録は確認できませんでしたが、公式ヘルプにはISO/IEC 27001認証の維持が明記されています。従来の記事ではこの点を反映できていなかったため、訂正します。
運営国について補足すると、公式ヘルプは「WeTransferはオランダに拠点を置き、GDPRを含む欧州のデータ保護法の下で運営している」と述べています。運営拠点はオランダだが、日本国内のIPアドレスから送ったファイルの保管先は公式の条件上は米国になる、という組み合わせです。
WeTransferが合わない人におすすめの代替サービス
WeTransferの制限が気になる場合、日本語対応の国内サービスに乗り換えるのが現実的です。
WeTransferの代わりになるファイル転送サービス(2026年4月確認)
| こんな人 |
おすすめ |
理由 |
| 大容量を無料で送りたい |
ギガワタス |
登録不要・無料で333GBまで。回数制限なし。日本語対応 |
| 無料で使いたい |
ギガファイル便 |
無料で300GBまで。広告が多いが回数制限なし |
| セキュリティ重視 |
ギガワタス(無料会員) |
AES-256暗号化・ウイルススキャンは登録不要のゲストでも適用(動画・音声と500MB超は対象外)。IP制限は無料会員登録で利用可能 |
| セキュリティ便が必要 |
データ便 |
受取申請制で誤送信防止。プライバシーマーク取得 |
ファイル転送サービスの運営者として率直に言うと、日本国内でファイルをやり取りするなら海外サービスを使う理由はほとんどありません。WeTransferのUIの美しさは魅力的ですが、公式サイトの言語切替に日本語がないこと・30日で3GBという送信量の上限・日本国内のIPから送るとファイルの保管先が米国になることの3つのハードルがあります。
海外の取引先とやり取りする場合は、WeTransferは相手が使い慣れているメリットがあります。ただし自分から送る側なら、ギガワタスのダウンロードリンクを共有する方が容量制限を気にせず使えます。
詳しい比較は「無料ファイル転送サービスの比較」を参照してください。
よくある質問
Q. WeTransferは無料で使えますか?
はい。Freeプランなら無料で使えます。ただしアカウント作成が必要で、30日で10回・合計3GB・保存最大3日間の制限があります(WeTransfer公式)。
Q. WeTransferは日本語に対応していますか?
いいえ。公式ヘルプの言語切替は英語・オランダ語・フランス語など8言語で、日本語はありません(2026年8月22日確認)。日本語対応のファイル転送サービスをお探しなら「無料ファイル転送サービス15社比較」を参考にしてください。
Q. WeTransferのファイルはいつ消えますか?
FreeプランとStarterプランは最大3日間で自動削除されます(公式ヘルプ)。Ultimateは無期限です。
Q. WeTransferは安全ですか?
通信はTLS 1.2/1.3で、保存中のファイルはAES-256で暗号化されています。ただしエンドツーエンド暗号化の提供は公式に明示されておらず、公式ヘルプには利用規約違反の調査などの場合に転送の中身をレビューすることがあると書かれています。機密ファイルを送る場合は暗号化方式の違いを確認してください。
Q. WeTransferのメールが届きません
迷惑メールフォルダを確認してください。送信者名はWeTransferではなく送った人の名前です。それでも届かない場合は、送信者にリンク共有方式で再送を依頼してください。
Q. WeTransferで送ったファイルを取り消せますか?
送信後にWeTransferから届く確認メール内の「Delete transfer」リンクから削除できます。なお2024年11月以降は送信にアカウントが必須なので、送信に使ったメールアドレスでログインすれば転送一覧(Transfers)からも削除できます。
Q. WeTransferの代わりになる日本語サービスは?
ギガワタスなら登録不要・無料で333GBまで送れます。日本語対応で、AES-256暗号化やウイルスチェックにも登録不要で対応しています。
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まとめ
WeTransferは洗練されたデザインで海外では人気のサービスですが、2024年の改定で無料プランの実用性が大きく下がりました。
- 無料プランは30日で10回・合計3GB・保存最大3日間。アカウント作成も必要
- 公式サイトとヘルプの言語切替に日本語がない。英語・オランダ語・フランス語など8言語で、日本語は含まれていない
- エンドツーエンド暗号化は公式に明示なし。保存時はAES-256で、運営側が必要に応じて中身にアクセスできる設計
- ファイルの保管先はEUと米国の両方で、EUのIPアドレス以外からのアップロードは米国保管。日本国内のIPから送る限り保管先は米国になるため、国内サーバー限定の社内ルールには合わない
海外の取引先からWeTransferでファイルが届いた場合は、この記事の受け取り方を参考にしてください。自分から送る側なら、日本語対応・大容量無料・暗号化対応の国内サービスを検討する価値があります。