RICOH Driveとは — 複合機からクラウドへ書類が上がり、容量バーが途中まで埋まっているイラスト
サービス比較2026年8月26日

RICOH Driveとは?料金と月間アップロード上限

最終更新日: 2026年8月26日

RICOH Drive(リコードライブ)は、株式会社リコーが提供する法人向けのオンラインストレージです。社内のファイル共有と、社外へのファイル送受信を1つでまかなうサービスで、リコー製の複合機でスキャンした紙文書をそのまま取り込めるのが最大の特色です。累計導入企業数は4,000社以上(2026年4月現在・公式表記)。

検討中の方がいちばん先に確認すべき点を書きます。RICOH Driveは「総ストレージ容量が無制限」ですが、アップロードできる量には月3GB〜20GBという上限があります。預けたままにできる総量に制限はない一方で、毎月そこへ入れられる量が決まっている、という珍しい設計です。いちばん安いStarterプランは月3GBまで。動画や図面を日常的にやり取りする用途だと、月の途中でアップロードできなくなります。

料金についても先に書いておきます。公式が掲げるのは1ユーザーIDあたり月1,050円(税別)ですが、最小契約単位が3ユーザーIDなので、実際の下限は月3,150円(税別)です。さらに新規申込時に「RICOHクラウドアプリケーションスタートパック」5,000円(税別)がかかります。1人だけ、という契約はできません。

この記事はギガワタス(giga-watasu.jp)の運営ブログです。当社もファイル転送サービスを提供しているので、RICOH Driveは競合にあたります。そのうえで先に書いておくと、RICOH Driveが当社より明確に優れている点が2つあります。ファイルを長期保管できることと、リコー製複合機との連携です。当社は「送る」ためのサービスなので、ファイルサーバの置き換えにはなりません。第三者認証については、リコーグループがISO/IEC 27001とISO/IEC 27017の登録を持つ一方(当社はどちらも未取得です)、RICOH Driveを直接カバーする登録範囲は特定できませんでした。照合結果はそのまま本文に示します。本記事は2026年8月26日に、公式製品ページ・特設ページ・サービス約款PDF(全41条)・お知らせ/メンテナンス情報・不正アクセスの公表資料・ログイン画面を直接確認し、ISMS-ACとJIPDECの登録簿で認証を照合して作成しています。

RICOH Driveとは?運営会社と基本スペック

RICOH Driveの提供元は株式会社リコーです。サービス約款(月額版)の第1条以降で契約の相手方が「株式会社リコー」と定義されており、販売やサポートはリコージャパン株式会社が担当しています。製品ページのフッターも両社の連名になっています。

前身はRICOH SnapChamberというサービスで、2023年3月31日に終了しました。終了時にデータは削除されていますが、RICOH Driveへの円滑な移行のため一部のログインIDがRICOH Drive側に移行されており、これが後述する2023年の不正アクセスの対象範囲に関わってきます。

RICOH Driveの基本スペック(2026年8月26日時点の公式記載)
項目 内容
提供元 株式会社リコー(販売・サポートはリコージャパン株式会社)
サービス種別 法人向けオンラインストレージ(社内共有+社外へのファイル送受信)
料金 月1,050円〜(税別・1ユーザーIDあたり)/別途スタートパック5,000円(税別)
最小契約単位 3ユーザーID(管理者・ユーザーの合計)
総ストレージ容量 全プラン無制限
月間アップロード容量 3GB/7GB/20GB(プランごと・翌月にリセット)
データ保管場所 国内。国外のサーバーに保存されることはないと公式に明記
受信側の登録 不要(メールアドレス+ワンタイムパスワードで本人認証)
導入実績 累計4,000社以上(2026年4月現在の公式表記)

出典: RICOH Drive 製品ページRICOH Drive 特設ページ(2026年8月26日確認)

機能面では、付属のクライアントツールを使うとWindowsのエクスプローラーのように操作でき、同期ツールでPCのフォルダと自動同期できます。保存したファイルは文書の中身まで全文検索でき、上書きしても100世代までさかのぼれます。管理者側には時限設定によるファイル強制削除、統計情報、各種ポリシー設定が用意されています。

注意: 同期ツール・クライアントツールはWindows 11のみ

公式の動作環境によると、同期ツールとクライアントツールのサポートOSはWindows 11(on ARMを除く)だけです。Macは対象外で、通信方法もHTTPまたはHTTPS・IPv4のみと明記されています。ただしブラウザでの利用はMacのFirefox・Chrome・Safariが対象に入っているので、「Macでは一切使えない」わけではありません。Macでエクスプローラー風の操作や自動同期を期待していると、そこだけ外れます。

RICOH Driveの料金と「月間アップロード上限」

プランは3つで、ユーザーIDごとに別のプランを選んで混在させられます。10ユーザーならStarter 5人・Standard 4人・Pro 1人といった組み合わせが可能です。全員を上位プランに揃える必要がない点は、実務上ありがたい設計です。

RICOH Driveの料金プラン(2026年8月26日時点・1ユーザーIDあたり月額)
項目 Starter Standard Pro
総ストレージ容量 無制限 無制限 無制限
月間アップロード容量 3GBまで 7GBまで 20GBまで
月額(税別) 1,050円 1,600円 2,500円
月額(税込換算) 1,155円 1,760円 2,750円

出典: RICOH Drive 特設ページ 料金プラン(2026年8月26日確認)。税込は当社で10%を加算した参考値です。このほか新規申込時に「RICOHクラウドアプリケーションスタートパック」5,000円(税別)が必要と公式に明記されています。

「総容量無制限」の意味を取り違えないこと

ここがRICOH Driveでいちばん誤解されやすい部分です。公式FAQはこう説明しています。

「各プランに設定されている月間アップロード上限とは、当月にアップロード可能なファイルサイズの合計値になります。(中略)月の途中で月間アップロード上限に達した場合、アップロードができなくなります」

つまり溜めておく量は無制限だが、入れる速度に制限があるということです。翌月には0GBからカウントし直されるので、毎月コツコツ積み上げる使い方には向いています。公式は保管目安として「スマートデバイスの写真1枚3MB想定でStarterなら約1,000枚」という例を挙げています。

逆に言えば、1回の送信で数十GBの動画や図面データを送るような使い方は、このサービスの設計思想の外側です。Proプランでも月20GBなので、4K動画を数本アップロードすれば月の枠を使い切ります。上限に達する前にプラン変更を申し込む必要があり、その手続きは担当営業経由です。大容量ファイルを1回で送る方法を探している場合は、そもそも用途が違うと考えたほうが早いです。

RICOH Driveのセキュリティ機能と第三者認証

セキュリティ機能は法人向けサービスとして手堅く揃っています。公式製品ページに記載があるのは次のとおりです。

RICOH Driveとギガワタスのセキュリティ機能(2026年8月26日時点の公開情報)
項目 RICOH Drive ギガワタス(当社)
通信の暗号化 SSLで暗号化(○) SSL通信(○)
保存時の暗号化 ファイルは全て自動で暗号化して保管。方式名は非公表(○) AES-256(○)
IPアドレス制限 ユーザーごとに設定可(○) 無料会員登録で利用可(○)
2段階認証 メールアドレス+ワンタイムパスワード(○) 提供なし(×)
ウイルススキャン 公開情報で確認できず(△) 登録不要のゲストにも適用。500MB以下かつ動画・音声以外が対象(○)
操作ログ CSVでダウンロード可(○) for Bizで監査ログCSV・1年保存(○)
プライバシーマーク 付与事業者検索に掲載なし 取得(登録番号10800077-02)
ISO/IEC 27001 リコーグループで取得済み(範囲は後述) 未取得(×)

△は「機能が無い」という意味ではなく、公開されている情報の範囲では確認できなかったという意味です。×は提供なしを指します。

加えて、パスワードポリシー設定(長さ・複雑さ・有効期限・アカウントロックまでのエラー回数・ロック解除時間)を自社の規程に合わせて決められます。外部ユーザーとの送受信ではメールアドレスとワンタイムパスワードで本人確認するため、PPAP(パスワード付きZIPをメールで送る方式)の置き換えとして設計されています。運用面では定期的な脆弱性検査と24時間365日の監視体制を公表しています。

ログと復元は、製品ページと特設ページで説明の詳しさが違う

操作ログの保管: 製品ページは「ログの保管期限は無制限」と書き、特設ページのFAQは「ログ情報・統計情報は利用開始日から現在まで保存され、Web上で閲覧・ダウンロードが可能です(ログの閲覧はご契約期間中のみとなります)」としています。この2つは矛盾しておらず、契約期間中は利用開始日以降のログをいつでも確認できると読めば両立します。ただし解約後にリコー側でログがどう保管されるのかは、公開情報からは分かりません。解約後に監査目的でさかのぼれる保証はないので、必要な場合は契約中にCSVで書き出しておいてください。

削除ファイルの復元: 製品ページは「誤って削除しても10日以内なら取り戻すことができます」とだけ書いていますが、特設ページのFAQは「10日以内であれば復旧が可能です(事前に管理者による設定が必要です)」と条件を補足しています。管理者が設定していなければ復元できない読み方になるため、導入時に設定の有無を確認しておいてください。

認証を4つの公的登録簿で照合した結果

公式製品ページには「ISO27001 ISMS適合評価制度」と書かれています。これをISMS-AC(情報マネジメントシステム認定センター)とJIPDECの登録簿で実際に引いて確認しました。結果は少し込み入っています。

リコーグループの認証を公的登録簿で照合した結果(2026年8月26日)
登録簿 株式会社リコー リコージャパン株式会社
ISMS(ISO/IEC 27001) IS 803405(有効期限2027年5月27日) JQA-IM1520(有効期限2028年12月10日)
上記の登録範囲 スマートビジョン事業における360度全天球画像・映像用クラウドサービスの提供 リコー製品ならびに関連ソリューションの販売とサポート&サービス
ISMSクラウドセキュリティ(ISO/IEC 27017) CLOUD 803407(登録範囲はRICOH360) 今回照合した登録簿では確認できず
ISMS-PIMS(ISO/IEC 27701) 今回照合した一覧では確認できず 今回照合した一覧では確認できず
プライバシーマーク 付与事業者検索に掲載なし 付与事業者検索に掲載なし

出典: ISMS認証取得組織検索ISMSクラウドセキュリティ認証取得組織検索ISMS-PIMS認証取得組織一覧プライバシーマーク付与事業者検索(いずれも2026年8月26日確認。自社を対照検索してヒットすることを確かめたうえで実施しています)。なお国内のISMS-AC登録簿には、UKASやANABなど海外の認定機関の系統で取得した認証は掲載されません。掲載がないことは未取得の証明にはなりません。

読み解きます。株式会社リコー名義のIS 803405は、登録範囲が「360度全天球画像・映像用クラウドサービス」=RICOH360に関するもので、RICOH Driveを名指ししていません。ISO/IEC 27017のCLOUD 803407も同様にRICOH360限定です。

一方でリコージャパン株式会社のJQA-IM1520は「リコー製品ならびに関連ソリューションの販売とサポート&サービス」という広い登録範囲で、RICOH Driveの販売とサポートを含んでいる可能性が十分にあります。リコーITソリューションズ株式会社もJQA-IM2207で「アプリケーション/プラットフォームのソフトウェアの要件定義・設計・開発・導入及び保守」を範囲に含めており、開発工程が対象になっている可能性があります。

結論の書き方

したがって「RICOH Driveは第三者認証の対象外」と書くことはできません。正確には「リコーグループはISO/IEC 27001とISO/IEC 27017を取得しているが、どの登録がRICOH Driveを直接カバーしているのかは公開されている登録範囲からは特定できなかった」です。気になる場合は営業担当に「RICOH Driveはどの認証登録番号の適用範囲に含まれますか」と聞くのが最短です。当社はISO/IEC 27001もISO/IEC 27017も未取得です。ただし、だからといって「認証の面ではRICOH Driveのほうが上」と書くこともしません。グループ内に認証取得組織があることと、そのサービスが認証範囲に入っていることは別だからです。公開情報だけでは、この軸でどちらが上とは判定できないというのが正確な答えです。

2023年の不正アクセスと公開されている障害履歴

「ricoh drive 不正アクセス」という検索が実際にあります。その実体は2023年に公表された情報流出です。事実を正確に並べます。

株式会社リコーは2023年10月13日に「不正アクセスによる情報流出に関するお知らせとお詫び」を公表し、10月26日に内容を更新しました。一次発表によると、経緯は次のとおりです。

2023年のRICOH Drive不正アクセスの概要(公式発表より)
項目 内容
発生日時 2023年9月18日 21時46分〜同日22時01分
把握日時 2023年10月4日 17時(発生から16日後)
原因 XXE(XML External Entity)脆弱性を利用した情報取得
流出した可能性のある情報 ログインID 3,798件(うちメールアドレスを設定していたもの606件)。ログインIDに加え登録氏名・メールアドレス・暗号化したパスワードが3件、ログインIDと暗号化したパスワードが2件
流出していないもの お客様の保存ファイル。パスワード(上記の暗号化されたものを除く)
恒久対策 2023年10月27日にXXE脆弱性を修正し同種の脆弱性の有無を確認。11月9日に完了を公表

出典: 不正アクセスによる情報流出に関するお知らせとお詫び(株式会社リコー)RICOH Drive恒久対策の完了のお知らせ(2026年8月26日確認)

3,798件のうち369件は、終了したRICOH SnapChamberからRICOH Drive側に移行されて残っていた解約済みのログインIDでした。公式はこれらのアカウントを停止済みでログインできないと説明しています。

ここは公正に書きます。攻撃を受けたこと自体は事実で、発生から把握まで16日かかっている点は課題として残ります。一方で預けたファイルそのものは流出の対象に含まれていません。またリコーは、原因(XXE脆弱性という技術的な内容まで)・対象件数・対策・恒久対策の完了日を公表しています。ここまで公表されていれば利用者が自分でリスクを判断できるという点で、評価すべき対応です。当社を含め、ファイルを預かる事業者は誰もこの種のリスクから自由ではありません。

障害履歴も公開されている

RICOH Driveはお知らせ・メンテナンス情報のページで、計画メンテナンスと障害の履歴を残しています。2022年11月以降で「障害」として告知されているのは4件です。

RICOH Driveの公開されている障害履歴(2022年11月〜2026年8月26日)
発生 復旧 影響
2022年12月17日 15:10 2022年12月19日 18:10 一部の機能が利用不可(約51時間)
2024年2月8日 23:30 2024年2月9日 22:00 一部の機能が利用不可(約22時間30分)
2025年8月1日 15:22 2025年8月1日 19:25 サービス全体が利用不可(約4時間)
2026年3月3日 18:50 2026年3月3日 21:31 システム障害(約2時間40分)

出典: RICOH Drive お知らせ・メンテナンス情報(2026年8月26日確認)。なお2022年の件は、お知らせ一覧の見出しが「2022年12月15日 15:10〜」、告知本文が「2022年12月17日(土)15時10分〜」となっており公式内で日付が食い違っています。ここでは本文の日付を採り、両方を併記しました。

直近3年で全体停止が1件、部分障害が3件。計画メンテナンスは平日夜21時台に設定されることが多く、緊急メンテナンスも相応の頻度で入っています。公開されているのは良いことですが、業務が止まると困る使い方をする場合は、この頻度を前提に運用を考えたほうがよいでしょう。約款第20条・第35条により、サービス中止・停止・障害に伴う損害についてリコー側は責任を負わず、賠償額の上限も当該月の料金1ヶ月分と定められています。

RICOH Driveのログイン先と約款で確認すべき点

「リコードライブ ログイン」「ricoh drive ログイン」は指名検索のなかでも多い語ですが、検索してもログイン画面はまず出てきません。ログイン画面は https://apps.rd.rinfra.ricoh.com/ にあり、このページには検索エンジン向けの非表示指定(noindex, nofollow, noarchive)が入っています。製品ページの上部にある「RICOH Driveログイン」のリンクから入るか、ブックマークしておくのが確実です。

そのうえで、契約前に読んでおくと後で困らない条項をサービス約款から挙げます。全41条を通読したうえで、実務に効くものだけを選びました。

RICOH Drive約款で先に知っておくべき5点

①解約は10営業日前まで。解約希望月の末日から起算して10営業日前までに申し込む必要があります(第4条)。月末に思い立っても間に合いません。

②日割りも返金もありません。料金は毎月1日時点の契約内容で1ヶ月単位に発生し、月の途中で解約しても日割り計算は行わず、支払い済みの料金は返金されないと明記されています(第22条)。

③1つのアカウントを複数人で使うのは禁止行為です。第16条1項3号に明記があり、違反時はデータ削除やサービス停止の対象になり得ます。人数分のIDが必要です(最小3ID)。

④バックアップは利用者の責任です。「万一不測の事態に備えた、本ストレージに蓄積されたデータ等のバックアップ等」はサービスの適用外(第28条4号)で、利用者が自ら修復可能なようバックアップを講じるものとされています(第29条2項)。総容量無制限でも、預けきりにするのは避けたほうが安全です。

⑤利用状況のログはマーケティングに使われます。第31条で、ログイン回数・ファイルアップロード数・アップロードファイル名などを取得し、営業・マーケティング活動等の目的でリコーの関連会社・再委託先・サプライヤー・代理店等と利用することに同意する形になっています。ただし「個人情報や営業秘密など法令上保護される情報は含まない」との限定が付いています。

もう1点。ファイルの中身についてはリコー側が「参照、閲覧、操作、取得等を行いません」と明記しています(第29条1項)。設備保全のためにアクセスする場合も「閲覧・参照するデータ項目はファイル名やファイルサイズに限られ、保存データの中身を閲覧・参照することはありません」と条文で線を引いています(同条4項)。ここは法人でファイル共有サービスを選ぶときに真っ先に見るべき箇所で、条文レベルで明記されているのは好ましい書き方です。

約款PDFに2つの改訂日が併記されている

取得した約款PDFの末尾には「制定:2022年10月3日/改訂:2026年6月1日/改訂:2026年10月1日」と3行が並んでいます。2026年10月1日付の改訂が予告されている状態で、約款第8条が「変更日の45日以上前までに通知する」と定めていることとも整合します。契約前後の方は、10月以降にもう一度目を通しておくとよいでしょう。

RICOH Driveが向いている会社・向かない会社

ここまでの事実を、用途に落とし込みます。

用途別に見たRICOH Driveとギガワタスの向き不向き
こんな場合 向いているのは 理由
社内のファイルサーバやNASを置き換えたい RICOH Drive 総容量無制限・100世代のバージョン管理・全文検索が揃う。当社にはそもそも長期保管の機能がない
リコー製の複合機を使っている RICOH Drive 専用スキャンアプリ(ライセンスフリー)でOCR・白紙除去・傾き補正まで含めて紙文書を直接取り込める
脱PPAPを社内規程として進めたい RICOH Drive 2段階認証・IP制限・パスワードポリシー・ログを管理者が一括で強制できる。Outlookアドインもある
数十GBの動画や図面を単発で送りたい ギガワタス RICOH Driveは月間アップロードが最大20GB。当社は1ファイル333GBを登録不要で送れる
今日中に一度だけ送りたい ギガワタス RICOH Driveはトライアル申込に3営業日、購入申込にさらに3営業日かかる。当社は登録不要で即日

RICOH Driveを選んだほうがいい場合

紙とデータが混在している中小企業で、リコーの複合機がすでにオフィスにあるなら、RICOH Driveは有力な選択肢です。複合機でスキャンした文書がそのままクラウドに入り、社外へはワンタイムパスワード付きで送れる。この一連の流れを1社でまかなえるのは、複合機メーカー系サービスの強みです。国内データセンター保管を明記している点、そして障害の履歴と2023年の情報流出が公開されている点も、稟議を通すうえでは説明しやすい材料になります。

当社(ギガワタス)のほうが合う場合

「送る」だけが目的なら、月額とスタートパック5,000円を払って3ID契約する必要はありません。当社は登録不要のゲストのままで1ファイル333GBまで送信でき、AES-256暗号化とウイルススキャン(500MB以下かつ動画・音声以外が対象)が標準で適用されます。無料会員登録をすればIPアドレス制限・受取フォルダ・ダウンロード通知・管理画面が加わります。組織単位で管理したい場合はセキュアなファイル転送サービスとして、for Bizが1人あたり月550円(税込)・1人から・30日無料(カード登録不要)で使えます。

ただし繰り返しますが、当社にはファイルを預けておく機能がありません。ファイルサーバの置き換えを探しているなら当社は候補にすらならず、RICOH Driveや他のオンラインストレージを見るべきです。第三者認証もISO/IEC 27001・ISO/IEC 27017ともリコーグループが取得済みで当社は未取得です。そこは正直に書いておきます。

よくある質問

Q. RICOH Driveの料金はいくらですか?

1ユーザーIDあたり月額でStarterが1,050円、Standardが1,600円、Proが2,500円です(いずれも消費税別)。税込に換算するとそれぞれ1,155円、1,760円、2,750円になります。加えて新規申込時に「RICOHクラウドアプリケーションスタートパック」として5,000円(税別)が必要と公式に明記されています。最小契約単位は管理者とユーザーの合計で3ユーザーIDなので、最小構成でも初月は3,150円+5,000円(いずれも税別)からという計算になります。ユーザーごとに違うプランを選んで混在させることもできます。

Q. RICOH Driveの容量は本当に無制限ですか?

総ストレージ容量は全プラン無制限です。ただしアップロードできる量には月間上限があり、Starterが3GB、Standardが7GB、Proが20GBまでとなっています。公式FAQは「月の途中で月間アップロード上限に達した場合、アップロードができなくなります」と説明しており、カウントは翌月に0GBへリセットされます。つまり溜めておける総量は無制限だが、毎月入れられる量には制限がある、という設計です。上限に近づいたらユーザー画面で当月のアップロード容量を確認し、担当営業にプラン変更を申し込む形になります。

Q. RICOH Driveのログインはどこからしますか?

ログイン画面は apps.rd.rinfra.ricoh.com です。この画面には検索エンジン向けの非表示指定(noindex, nofollow, noarchive)が入っているため、検索してもログイン画面そのものは表示されません。これが「リコードライブ ログイン」で検索しても目的のページにたどり着きにくい構造的な理由です。リコー公式のRICOH Drive製品ページ上部にある「RICOH Driveログイン」のリンクから入るか、ブックマークしておくのが確実です。

Q. RICOH Driveは2023年に不正アクセスを受けたと聞きましたが大丈夫ですか?

2023年9月18日の21時46分から22時01分にかけて不正アクセスがあり、株式会社リコーが同年10月13日に公表しました。原因はXXE(XML External Entity)という脆弱性を利用した情報取得です。流出した可能性があるのはログインID 3,798件と、それに加えて登録氏名・メールアドレス・暗号化したパスワードが3件、暗号化したパスワードのみが2件です。公式発表は「お客様の保存ファイル、パスワードなどの流出はございません(以下に記載する「暗号化したパスワード」を除く)」と明記しており、預けたファイル自体は流出の対象に含まれていません。ただし括弧書きのとおり、上記5件については暗号化されたパスワードが流出した可能性があるとされています。脆弱性の修正は2023年10月27日に完了し、11月9日に恒久対策完了が公表されています。二次被害については、公式発表の最終更新時点(2023年10月26日)では確認されていないとされています。それ以降に続報が出ているかまでは当社では追えていません。

Q. RICOH Driveにウイルススキャン機能はありますか?

公式製品ページと特設ページを全文確認しましたが、アップロードされたファイルをウイルススキャンする機能についての記載は見つけられませんでした。製品ページに出てくる「ウイルス」の記述は、PPAP(パスワード付きZIP)の問題点としてメールサーバー側のウイルスチェックが効かなくなるという説明と、約款の免責条項に出てくるものです。機能が無いという意味ではなく、公開情報の範囲では確認できなかったという意味なので、必要な場合は営業担当に直接確認してください。

Q. RICOH DriveはMacで使えますか?

ブラウザからの利用はMacに対応しており、公式の動作環境ではMacのFirefox・Google Chrome・Safariが対象に含まれています。ただし付属のクライアントツールと同期ツールのサポートOSはWindows 11(on ARMを除く)のみで、Macは対象外です。エクスプローラーのように操作したりPCのフォルダと自動同期したりする機能はWindows環境が前提になります。なおスマートデバイスはAndroid 5以降のChrome、iOS 10以降のSafariが対象です。

Q. RICOH Driveの無料トライアルは何日間ですか?

公式内で表記が2通りあります。製品ページは「1か月間無料でお試しいただけます」としたうえで「トライアル期間は、トライアル開始月の翌月末までとなります」と注記しており、開始時期によっては最大2ヶ月近くになります。一方で特設ページは「法人向け30日間無償トライアル」と記載しています。どちらが正しいかは公開情報では判断できないため、申し込み時に期間を確認することをおすすめします。なおトライアル中はRICOH Drive専用スキャンアプリなどのEDWアプリとの連携は利用できないと明記されています。申込から発行まで3営業日、購入申込から利用開始までさらに3営業日が目安とされています。

Q. RICOH Driveを途中で解約したら返金されますか?

返金されません。サービス約款第22条に「理由の如何を問わず、本サービス契約が効力を失った場合といえども、乙は、甲より一旦支払われた料金等を甲に返金しないものとします」と定められており、月の途中で解約した場合も日割り計算は行わないと明記されています。また解約の申し込みは解約希望月の末日から起算して10営業日前までに行う必要があり、それを過ぎると翌月分も発生します。契約は開始月の翌月1日から1か月単位で自動更新される仕組みです。契約が終了すると保存データは削除されるため、必要なファイルは解約前に取り出してください。

まとめ

RICOH Driveは、リコー製の複合機とセットで社内の文書管理をまるごと移したい法人に向いたサービスです。総容量無制限・100世代のバージョン管理・全文検索・国内データセンター保管という土台に、2段階認証やIPアドレス制限といった管理者向けの締め付けが揃っています。1ユーザー月1,050円(税別)から、最小3IDという価格設計も中小企業に現実的です。

一方で押さえておくべきなのは月間アップロード上限です。総容量が無制限でも、入れられるのはStarterで月3GB、Proでも月20GBまで。大きなファイルを単発で送る用途にはそもそも設計されていません。

認証については、公式の「ISO27001」表記に対して登録簿を引いた結果、リコーグループはISO/IEC 27001とISO/IEC 27017の登録を持つものの、RICOH Driveを名指しした登録範囲は特定できませんでした。未取得ではなく「特定できなかった」が正確で、当社も両方とも未取得なので、この軸でどちらが上かは公開情報からは言えません。2023年の不正アクセスは、把握までに16日を要し、暗号化されたパスワード5件を含む登録情報が流出した可能性があるとされる一方、保存ファイルは流出の対象に含まれていません。原因から恒久対策の完了日まで公表されている点は、当社から見ても評価すべき姿勢です。

もし「ファイルを預けておきたい」のではなく「大きなファイルを1回送りたい」のであれば、当社のギガワタスは登録不要のまま1ファイル333GBまで送れて、AES-256暗号化とウイルススキャン(500MB以下かつ動画・音声以外が対象)が標準で適用されます。無料で試せるので、用途に合うかどうかは実際に送ってみるのが早いはずです。逆に長期保管が目的なら当社は代わりになりませんので、RICOH Driveを含むファイル転送・保管サービスの全体像から選び直してください。

使った人の声

4.861件の評価
★★★★★

サクサクでした

2026-08-23

★★★★★

アップロードに時間がかからない、ウイルスチェックを行ってくれる

2026-08-18

★★★★★

非常に使いやすい、というか非常に分かりやすく初めてでも簡単でした。

2026-08-18

吉岡 崇

吉岡 崇

株式会社グッドヒルシステムズ 代表取締役

ダビングコピー革命オモイデ+PLUSギガワタスシステム開発革命等のサービスを提供しています。

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