最終更新日: 2026年8月25日
ACデータは、イラストACや写真ACを運営するACワークス株式会社の、無料のファイル転送サービスです。ファイルを送るだけなら会員登録は要りません。公式の記載では1ファイル250GBまで、保存期間は最長65日。無料で使える条件としては、かなり余裕のある部類です。
ただし、検索して来た人がいちばん困っているのは容量の話ではないはずです。ACデータには「保存したはずのデータが消える」条件が3つあり、しかもそのうち2つは、多くの人が知らないまま踏みます。代表的なのが「ログインせずにクラウドストレージを使っていた」ケースで、この場合はブラウザのキャッシュが消えた時点でデータも消えます。復元はできません。先に結論を書くと、ACデータでファイルを預けるなら必ずログインしてください。送るだけなら登録は不要です。
この記事はギガワタス(giga-watasu.jp)の運営ブログです。当社も無料の大容量ファイル転送サービスを提供しているので、ACデータは競合にあたります。そのうえで先に書いておくと、ACデータにあって当社に無い機能があります。クラウドストレージ(長期保管)です。ファイルを預けておきたい用途では、当社は代わりになりません。また第三者認証も、ISO/IEC 27001は運営会社のACワークス株式会社が取得済みで、当社は未取得です。本記事は2026年8月25日に、ACデータの公開ページ・利用規約・プライバシーポリシー・公式ヘルプ・運営会社サイト・運営会社ブログ・プレミアム会員の料金ページを直接確認し、プライバシーマーク付与事業者検索とISMS登録簿で認証を照合して作成しました。根拠には本文中からリンクしています。
ACデータとは?ACワークスが運営する無料のファイル転送+ストレージ
ACデータは、ACワークス株式会社が運営しています。イラストAC・写真AC・シルエットAC・動画ACといった無料素材サイトを手がけている会社で、公式の会社概要によると総会員数は1,600万人、プレミアム会員は14万人。所在地は大阪市西区、代表者は矢野晶弘氏、資本金は1億円です。ベトナムのダナンにも開発拠点(ACWORKS VIETNAM CO., LTD.)があります。
ACデータのサイト表記は「© 2019-2026 ACデータ」で、素材サイト群のいわば兄弟サービスという位置づけです。ここが実は重要で、ACデータは単体で完結したサービスではありません。ログインするアカウントも、有料プランも、素材サイト側と共通になっています。あとで詳しく書きます。
もうひとつ、名前が似ているので混同されやすいのですが、ACデータは「データ便」とは無関係の別サービスです。データ便は株式会社ファルコが運営する別のサービスで、仕様も異なります。
ACデータの基本スペック(2026年8月25日時点の公式記載)
| 項目 |
ファイル転送 |
クラウドストレージ |
| 会員登録 |
不要 |
登録なしでも使えるが、消える条件がある |
| 容量 |
1ファイル250GB |
未登録・無料会員10GB/プレミアム会員30GB |
| 保存期間 |
1〜65日(初期設定は3日) |
未登録は最大14日/会員は長期保存 |
| パスワード |
設定できる(任意) |
— |
| 料金 |
無料 |
30GBにするにはプレミアム会員(月1,980円税込) |
出典: 公式ヘルプ「ACデータを使ってファイル転送をしたいです。」、同「ACデータのクラウドストレージを使ってデータを保存したいです。」、利用規約(2026年8月25日確認)
「1ファイル250GB」はどこに書かれているのか
容量の上限は、公式ヘルプの「ACデータとは?どのようなことができるサービスですか?」に明記されています。「最大250GBまでの大容量データを無料で転送することができます」「画像や書類データはもちろん、動画・音源データなどの転送も可能です」「最長65日まで保存期限を設定可能で、転送データのダウンロードパスワードを設定することもできます」。
運営会社の公式ブログ(2022年8月4日公開・2025年8月7日更新)にも「1ファイル250GB のデータを転送可能」とあり、両者の記載は一致しています。
ひとつだけ補足しておくと、この250GBという数字は、ACデータのトップ画面には表示されていません。パソコンの日本語表示・スマートフォン表示・英語表示のいずれで開いても出てきませんでした(2026年8月25日確認)。容量を確かめたいときは、上のヘルプページを開いてください。
なお「何ファイルまで一度に送れるか」については、公式ブログが「データの転送は無制限」と書いている一方で、1回にまとめられるファイル数の上限を明示した記載は見つけられませんでした。この「無制限」が何を指すのかは明示されていないので、「ファイル数が無制限」と読むだけの根拠は確認できていません。
ACデータの使い方|保存期間は最長65日、初期設定は3日
送る手順そのものは簡単です。公式ヘルプと公式のアップロード方法に沿うと、こうなります。
- ACデータを開いて「ファイル転送」タブを選び、ファイルをドラッグ&ドロップするか「ファイルを選択」を押す
- 必要ならパスワードを設定し、保存期間を選ぶ
- 生成された共有URLをコピーして相手に送る。または「メールで送信」からACデータ経由で送る
複数のファイルは「まとめる」ボタンでZIPにできます。ZIPにしたあとでファイル名とパスワードを設定でき、まとめたURLが1本生成されます。
ここで必ず変えてほしいのが保存期間です。公式ヘルプにはこうあります。「『保存期間』は、1日から最長で65日まで設定可能です。初期状態では3日に設定されています。」
つまり何も触らずに送ると3日で消えます。65日というのはACデータの売りのひとつですが、それは自分で選んだ場合の話です。相手がすぐに受け取れない可能性があるなら、送信時に保存期間を伸ばしてください。「ACデータのダウンロードができない」という相談で、まず疑うべきなのがこの初期設定の3日です。もちろん原因はこれだけではありません。転送用にアップロードされたファイルは、利用規約にあるとおり「利用者が選択した保存期間を過ぎた後、ACデータのファイルシステム上から削除され、復元することはできません」。
受け取る側の手順とプレビューできる形式
受け取る側の操作は2ステップです。公式のダウンロード方法には「①アップロード時に発行されたダウンロードURLをアドレスバーにコピー&ペーストし、ダウンロードページにアクセスします。②「ダウンロード」をクリックするとファイルがダウンロードされます」とあります。パスワードが設定されている場合は、その入力が挟まります。
ACデータのクラウドストレージ側は、画像はpng・jpeg・AI・gif・bmp、資料はpdf・csv・xlsx・docx、動画はmp4・webm・mov・avi、音声はmp3・m4a・wavがプレビューに対応しています。ただしプレビューできる形式と、送れる形式は別の話です。公式も「拡張子によらず、どんなファイルでも転送、アップロード自体は可能です」と注記しています。
広告について、実際に触って気づいたこと
ACデータは無料で運営されているぶん、Googleの広告が表示されます。これ自体は無料サービスとして当然で、当社のサービスにも広告はあります。
ただ、実際に検証していて一点だけ気になったことがあります。操作方法ページでタブを切り替えようとしたところ、全画面に出る種類の広告が操作を遮り、広告をブロックするまでタブを切り替えられませんでした(2026年8月25日・パソコンのブラウザで確認)。毎回起きるとは限りませんし、環境にもよります。ただ、受け取る側がITに不慣れな場合、こうした広告がダウンロードの妨げになることはあり得ます。相手が高齢のご家族などの場合は、「画面いっぱいに出る広告は×で閉じてから、ダウンロードボタンを押してください」と一言添えておくと親切です。
ACデータのデータが消える3つの条件とログインの関係
ここが本記事でいちばん伝えたいところです。ACデータの公式ヘルプには「ACデータに保存していたデータが消えました。なぜですか?」という項目があり、原因が明記されています。利用規約とあわせて整理すると、消える条件は3つです。
ACデータでデータが消える3つの条件(いずれも復元不可)
① ログインせずにクラウドストレージを使っていた
「ACデータにログインせず利用する場合は、ブラウザのキャッシュが消えるとデータが削除される仕様となっています」(公式ヘルプ・公式のクラウドストレージ機能ページにも同じ記載)。ブラウザのキャッシュを消す操作をした時点で失われる、ということです。加えて未登録の場合は最大14日で自動削除されます。
② 無料会員のまま1年間ログインしていなかった
「無料会員は1年間ログインがない場合、ストレージに保存されていたファイルは削除されます」(公式ヘルプ・利用規約)。なお利用規約では、イラストAC・写真AC・シルエットACのいずれかでプレミアム会員登録をしている場合は「プレミアム会員期間中にファイルは削除されません」と定められています。
③ 転送ファイルの保存期間が過ぎた
送信時に選んだ保存期間(1〜65日・初期設定3日)を過ぎると削除されます。
公式ヘルプは①②について「いずれの場合もデータの復元は出来兼ねますのでご了承くださいませ」と明記しています。ゴミ箱に入れたファイルも30日後に自動削除されます。
①が厄介なのは、画面上は普通に使えているように見えるからです。ログインしていなくてもクラウドストレージのタブは開けますし、「0B(0%)/10GB使用中」という表示も出ます。ファイルもアップロードできます。それでも公式が書いているとおり、キャッシュが消えればデータも消えます。
ACデータの名誉のために書いておくと、この点はサービス側もきちんと画面に警告を出しています。ログインしていない状態でクラウドストレージを開くと「※会員登録しない場合、クラウド機能のファイルは、キャッシュが削除されるか、または14日後に削除されます。会員登録後ログインすると長期保存が可能です」と表示されます。隠しているわけではありません。読み飛ばされやすいだけです。
ACデータのログインはイラストAC・写真ACと共通
「ACデータ ログイン」で検索する人がつまずくのはここです。ACデータには専用のIDがありません。ログインボタンの遷移先は accounts.ac-illust.com、つまりイラストAC・写真AC・シルエットAC・動画AC・デザインACなどと共通のACワークス共通アカウントです。
これは実務的には次の意味を持ちます。
- すでにイラストACや写真ACを使っているなら、新規登録は不要。そのアカウントでACデータのクラウドストレージ10GBが長期利用できます
- 逆に、ACデータだけを使いたい人も、登録するのは素材サイト共通のアカウントになります
- 「ログインできない」ときに探すべきなのは、ACデータのIDではなくイラストAC/写真ACのIDです
ファイルを送るだけなら、ここまで一切登録は必要ありません。登録が要るのは「預けたい」場合だけという整理です。登録不要で使えるサービスをほかにも比べたい方は、登録不要で使えるファイル転送サービスのまとめもあわせてどうぞ。
ACデータは安全?公式情報で確認できたこと・できなかったこと
「ACデータ 安全性」で調べている方向けに、公式の記載を確認できたものと、できなかったものを分けて書きます。確認できなかった=機能が無い、ではありません。そこは混同しないように書き分けます。
確認できたこと
運営会社がISO/IEC 27001(ISMS)を取得しています。ACワークスのセキュリティポリシーによると、登録組織はACワークス株式会社、適用規格はISO/IEC 27001:2022、認証登録番号はLAP-0061-IS、初回登録日は2025年6月13日、審査機関は株式会社LAP、認定機関はANAB(ANSI National Accreditation Board)です。組織としての第三者認証という一点では、当社(ISO/IEC 27001は未取得)よりACワークスのほうが先を行っています。
ただし範囲には注意が必要です。登録範囲は「デザインプラットフォームの開発・運営」で、ACデータというサービス名は明記されていません。組織として認証を取っていることと、特定のサービスが認証範囲に入っていることは別なので、そのまま「ACデータはISO27001認証済み」と読むのは行き過ぎです。
なおISMS-ACの国内登録簿を「ACワークス」「エーシーワークス」で検索すると0件ですが、これは未取得を意味しません。国内登録簿にはISMS-AC認定の審査機関で取得した認証しか載らず、ACワークスの認定機関はANAB(米国)だからです。対照として別の会社名で検索するとヒットしたので、検索手法の側は正常でした。
ファイルの保管場所が利用規約に書かれています。これは珍しいことです。利用規約の冒頭に「ファイルサーバー https://objectstorage.ap-tokyo-1.oraclecloud.com/」と明記されています。ap-tokyo-1 はOracle Cloudの東京リージョンを指す名前です。ただしこの記載だけでは、すべてのファイル・複製・バックアップの保管場所が国内に限定されるとまでは確認できません。それでも、保管場所の手がかりが利用規約に書かれていること自体が珍しく、判断材料にはなります。
常時SSL通信・WAF・ウイルスチェックの記載があります。ACデータのサイトが持つ文言リソースに「常時SSL通信、Web Application Firewall、ウィルスチェックなど安全対策を行っています」という一文があり、運営会社ブログにも「不正な攻撃から守る『WAF(Web Application Firewall)』やウイルスチェックなどの安全対策をしています」と書かれています。ただし250GBの説明と同じで、この安全対策のセクションも現在の画面には表示されていません。
同じリソースには「お預かりしたデータは、アクセス制限を設け厳重に管理し、保存期限を過ぎると自動的に完全消去します」「法令違反等の特殊な事情を除き、お預かりしたデータを管理者が確認することは一切ありません」「メールアドレスはもちろん、メッセージも暗号化し、ご利用者様のプライバシーに最大限配慮しています」という記述もあります。
パスワード保護が使えます。転送時にパスワードを設定でき、受け取る側は入力しないとダウンロードできません。送り先を間違えたときの保険になります。ただしパスワードを共有URLと同じメールに書いてしまうと、安全性は大きく下がります。URLとパスワードは別の経路(チャットや口頭など)で伝えてください。
確認できなかったこと
ACデータのセキュリティで公式に確認できなかった項目(2026年8月25日時点)
| 項目 |
状況 |
補足 |
| プライバシーマーク |
付与事業者検索に掲載なし |
JIPDECの付与事業者検索で「ACワークス」「エーシーワークス」いずれも0件(2026年8月25日確認)。対照検索はヒットしたので手法は正常。なおPマークは機能ではなく組織に対する認証なので、下の△(機能の記載を確認できず)とは別の意味です |
| 保存時の暗号化方式 |
記載を確認できず(△) |
AES-256などの方式名の明示なし。通信のSSLとメッセージの暗号化には言及あり |
| ダウンロード回数制限 |
記載を確認できず(△) |
公開ページ・ヘルプ・規約のいずれにも記載なし |
| IPアドレス制限 |
記載を確認できず(△) |
同上。法人運用で求められることが多い機能 |
| 管理画面・送信ログ |
記載を確認できず(△) |
誰がいつダウンロードしたかを追う仕組みは公開情報からは確認できない |
出典: JIPDEC プライバシーマーク付与事業者検索、ACデータ利用規約、プライバシーポリシー、公式ヘルプ(2026年8月25日確認)
利用規約の免責は強めなので、業務で使うなら読んでおく
無料サービスとしては珍しくない範囲ですが、利用規約(2024年8月9日一部改訂)には次のような条項があります。
- 「弊社はACデータにアップロードされたファイルを管理、保存する義務を負いません」
- 「弊社は、いつでも予告なくACデータを閉鎖し、サービスを終了させることができます。その場合、弊社はこれにより利用者が被る損害について一切責任を負いません」
- 消費者契約に該当する場合の損害賠償は1万円が上限(故意・重過失の場合を除く)
- 大量アクセスが見込まれる電子掲示板等へダウンロードURLを公表することは禁止
- 紛争の管轄は大阪地方裁判所
プライバシーポリシーのほうは、個人情報の収集・利用目的と安全管理措置を定めた一般的な内容です。転送したファイルの中に個人情報が含まれる場合に、それをどう扱うか(閲覧権限・委託先・削除方法)を具体的に説明した記載は見つけられませんでした。無いと断定はできませんが、公開文書から読み取れる範囲では確認できない、というのが正確なところです。いずれにせよ、仕事の重要なファイルを無料サービスに預けっぱなしにする使い方は、上の免責条項の建て付けからしておすすめできません。これはACデータに限らず、無料のファイル転送サービス全般に言えることです。
ACデータの無料とプレミアム会員(月1,980円)の違い
ACデータの機能を増やす有料プランは、ACデータ単体では存在しません。ACワークスのプレミアム会員に入ると、その特典のひとつとしてクラウドストレージが10GBから30GBに増える、という構造です。
ACワークス プレミアム会員の料金(個人プラン・2026年8月25日時点)
| プラン |
支払額 |
月額換算 |
| 毎月更新 |
月額1,980円(税込) |
1,980円 |
| 毎年更新 |
18,900円/年 |
1,575円 |
| 2年更新 |
35,616円/2年 |
1,484円 |
| 3年更新 |
46,746円/3年 |
1,299円 |
出典: ACワークス プレミアム会員 料金ページ(2026年8月25日確認)。支払いはクレジットカード・Amazon Pay・Paid経由の請求書払い/口座振替/コンビニ払いに対応。プリペイドカード・デビットカードは利用不可。料金はキャンペーン等で変わることがあるので、申し込み前に公式ページで確認してください
ここは公平に評価すべきところです。写真ACやイラストACの素材を日常的に使っている人にとって、この1,980円は割のいい買い物です。素材のダウンロード無制限・待ち時間ゼロが本体で、ACデータの30GBはおまけに近い。デザインAC、動画ACなども含めて全サイト共通で使えます。
逆に言うと、ファイル転送だけが目的の人がストレージを30GBにするために月1,980円を払うのは、かなり割高です。そこは用途で判断してください。
もうひとつ、細かいですが実利のある話を。公式ヘルプの比較表によると、「広告非表示サービス」はプレミアムプランの別途オプション扱いです。つまりプレミアム会員になれば自動的に広告が消えるわけではありません。広告が理由で課金を検討している方は、ここを確認してから申し込んでください。
ACデータとギガワタスの違い
当社のサービスと並べます。ざっくり言うと、預けておきたいならACデータ、容量・保存期間・ダウンロード回数の制御を重視するなら当社という住み分けです。
ACデータとギガワタスの違い(2026年8月25日時点)
| 項目 |
ACデータ |
ギガワタス(登録不要) |
ギガワタス(無料会員) |
| 1ファイルの上限 |
250GB |
1ファイル333GB |
1ファイル333GB |
| 保存期間 |
1〜65日(初期3日) |
最大111日 |
最大111日 |
| 長期保管(ストレージ) |
あり(10GB/30GB) |
なし(×) |
なし(×) |
| 保存時の暗号化 |
方式の記載を確認できず(△) |
AES-256 |
AES-256 |
| ウイルススキャン |
公式に記載あり。対象容量・形式・検知時の動作は不明 |
あり(500MB超・動画・音声を除く) |
あり(500MB超・動画・音声を除く) |
| ダウンロード回数制限 |
記載を確認できず(△) |
できる(○) |
できる(○) |
| IPアドレス制限 |
記載を確認できず(△) |
なし(×) |
できる(○) |
| プライバシーマーク |
付与事業者検索に掲載なし |
取得済み |
取得済み |
| ISO/IEC 27001 |
運営会社ACワークスが取得 |
未取得(×) |
未取得(×) |
| 広告 |
あり |
あり |
あり |
データ確認日: 2026年8月25日。ACデータ側は公式サイト・公式ヘルプ・セキュリティポリシーの記載による。△は「公開されている情報の範囲では確認できなかった」という意味で、機能が無いという意味ではない
ACデータを選んだほうがいい人
- ファイルを預けておきたい人。当社には長期保管の機能がないので、この用途では当社は選択肢に入りません
- すでにイラストAC・写真ACを使っている人。アカウントが共通なので、新しい登録が要りません
- 取引先から運営会社の第三者認証を求められている人。ACワークスはISO/IEC 27001を取得していますが、当社は未取得です。ただし認証は組織に対するもので、登録範囲に自社の用途が含まれるかは証明書で確認してください
ギガワタスを選んだほうがいい人
- 受け取る側がすぐに開けない可能性がある人。65日と111日の差は、長期の案件では効いてきます
- ダウンロード回数を制限したい・1回だけにしたい人。登録不要のまま設定できます
- 運営組織の個人情報保護体制を確認したい人。当社はプライバシーマーク(登録番号10800077-02)を取得しています。ただしPマークは組織の体制に対する認証で、個々のファイルの安全を保証するものではありません。個人情報を含むファイルを送るなら、所属先の規程、保存時の暗号化、パスワードをURLとは別の経路で伝えることまで含めて判断してください
ほかのサービスも含めて容量で選びたい方は大容量ファイル転送の一覧を、クラウドストレージとして検討している方はクラウドストレージのまとめをご覧ください。そもそもファイル転送サービスとは何かを整理したい方はファイル転送サービスの基礎が向いています。
よくある質問
Q. ACデータは無料で使えますか?
使えます。ファイル転送は会員登録なしで無料で、1ファイル250GBまで転送できます。クラウドストレージも無料で10GBまで使えます。有料になるのはクラウドストレージを30GBに増やしたい場合だけで、そのときはACワークスのプレミアム会員(毎月更新プランで月額1,980円・税込)に加入します。ACデータ単体の有料プランはありません。
Q. ACデータの保存期間は何日ですか?
ファイル転送は1日から最長65日まで選べます。ただし公式ヘルプが明記しているとおり、初期状態では3日に設定されています。何も変更せずに送ると3日で消えるので、送信画面で保存期間を伸ばしてください。クラウドストレージ側は、会員登録していない場合が最大14日、無料会員とプレミアム会員は長期保存です。詳しくは公式のクラウドストレージ機能のページにまとまっています。
Q. ACデータに保存していたデータが消えたのはなぜですか?
公式ヘルプは原因を2つ挙げています。1つはログインしない状態でクラウドストレージを使っていた場合で、この場合はブラウザのキャッシュが消えるとデータも削除される仕様です。もう1つは無料会員として登録していて1年間ログインしていなかった場合で、ストレージに保存されていたファイルが削除されます。公式は「いずれの場合もデータの復元は出来兼ねます」と明記しています。転送用のファイルは、選んだ保存期間を過ぎれば削除され、こちらも復元できません。
Q. ACデータのログインはどこからしますか?
ACデータ専用のIDはありません。ログインボタンの遷移先はaccounts.ac-illust.comで、イラストAC・写真AC・シルエットAC・動画AC・デザインACなどと共通のACワークス共通アカウントです。すでにこれらの素材サイトを使っているなら、そのIDとパスワードでログインできます。ログインできないときに確認すべきなのは、ACデータのIDではなくイラストACや写真ACのIDです。なおファイルを送るだけなら、ログインは不要です。
Q. ACデータは安全ですか?
運営会社のACワークス株式会社がISO/IEC 27001:2022を取得しています(認証登録番号LAP-0061-IS、初回登録日2025年6月13日、審査機関は株式会社LAP、認定機関はANAB)。ただし登録範囲は「デザインプラットフォームの開発・運営」で、ACデータというサービス名の明記はありません。常時SSL通信・WAF・ウイルスチェックについては、運営会社ブログとサービス自身の文言リソースに記載がありますが、現在の画面表示では見つけられませんでした。一方でプライバシーマークは付与事業者検索で該当がなく、保存時の暗号化方式・ダウンロード回数制限・IPアドレス制限は公開情報の範囲では確認できませんでした。仕事で個人情報を含むファイルを扱うなら、この点は確認したうえで判断してください。
Q. ACデータでダウンロードできないときはどうすればいいですか?
まず保存期間の超過を疑ってください。転送の初期設定は3日なので、送信から数日たっているだけで期限切れになっている可能性があります。期限が切れたファイルは復元できないため、送り主に再送を依頼するのが確実です。パスワードが設定されている場合は入力が必要なので、送り主にパスワードも確認してください。それでも進めない場合は、画面いっぱいに表示される広告がボタンを覆っていないかを確認し、広告を閉じてからもう一度お試しください。
Q. ACデータでアップロードできないときの原因は何ですか?
クラウドストレージへのアップロードについては、公式のクラウドストレージ機能ページがセッション切れによる中断の可能性を明記しています。「動画等の容量の大きいファイルをアップロードしている間にブラウザを閉じたり、再読み込み、ネットワークの中断等でセッションが切れますと、アップロードが途中で中断され、正常にアップロードが完了しない可能性がございます」。大きな動画を上げている最中は、タブを閉じたり再読み込みしたりしないでください。またクラウドストレージ側は容量の上限(会員登録なし・無料会員は10GB、プレミアム会員は30GB)があるため、上限に達していないかも確認してください。ファイル転送側は公式ヘルプで「最大250GBまで」と案内されています。
Q. ACデータとデータ便は同じサービスですか?
別のサービスです。ACデータはACワークス株式会社が運営していて、イラストACや写真ACと同じグループです。一方のデータ便は株式会社ファルコが運営するサービスで、運営会社も仕様も異なります。名前が似ているだけなので、混同しないようご注意ください。データ便については当ブログの解説記事でも取り上げています。
Q. ACデータに預けたファイルはどこに保管されていますか?
利用規約の冒頭に、ACデータのファイルサーバーとして objectstorage.ap-tokyo-1.oraclecloud.com が明記されています。ap-tokyo-1 は Oracle Cloud Infrastructure の東京リージョンを指す名前です。ただしこの記載だけでは、すべてのファイル・複製・バックアップの保管場所が国内に限定されるとまでは確認できません。なお運営会社のACワークスはベトナムのダナンにも開発拠点を持っていますが、ファイルサーバーの所在地として規約に書かれているのは東京リージョンです。
まとめ
ACデータは、1ファイル250GB・最長65日を完全無料で使えるファイル転送サービスです。加えて10GBのクラウドストレージも無料で付いてきます。無料としては相当に条件がいい部類で、素材サイトのイラストAC・写真ACをすでに使っている方なら、アカウントもそのまま使えます。
いっぽうで、使う前に押さえておくべき点が3つあります。①転送の保存期間は初期設定が3日なので送信時に必ず伸ばすこと。②クラウドストレージはログインせずに使うと、ブラウザのキャッシュが消えた時点でデータも消えること。③無料会員でも1年ログインしないと削除されること。いずれも復元できません。預けるなら必ずログインしてください。そしてクラウドに預けたファイルも、手元に1つ残しておくことをおすすめします。これはACデータに限らず、無料のクラウドサービス全般に言えることです。
当社との棲み分けもはっきりしています。ファイルを「預けたい」ならACデータです。当社にはクラウドストレージ機能が無く、この用途では代わりになりません。ISO/IEC 27001も、取得しているのは運営会社のACワークスで、当社は未取得です。
逆にファイルを「送りたい」場合、当社は登録不要のまま1ファイル333GBまで、保存期間は最大111日まで設定できます。パスワード保護もダウンロード回数制限もワンタイムダウンロードも、会員登録せずに使えます。個人情報を含むファイルを送る機会が多いなら、当社がプライバシーマークを取得している点も判断材料になります。ただしPマークは組織の個人情報保護体制に対する認証で、個々のファイルの安全を保証するものではありません。パスワードをURLとは別の経路で伝えるなど、運用とあわせて判断してください。まずは登録なしで一度試してみてください。