最終更新: 2026年8月22日
ギガファイル便とWeTransfer、どちらを使えばいいのか。
結論から言うと、日本語で大容量を無料で送るならギガファイル便です。海外の相手とやり取りするならWeTransferが適しています。ただしWeTransferは2024年の改定で無料プランが大幅に制限されました。
この記事では、ファイル転送サービス運営者の立場から5項目で採点し、両サービスの違いを比較します。
※ この記事は大容量ファイル転送サービス「ギガワタス」の運営ブログです。比較の公平性を保つため、評価基準を事前に公開し、自社サービスのデメリットも記載しています。
【評価基準】本記事の比較ポイント
当ブログでは、すべての比較記事で以下の5項目×20点=100点満点で評価しています。
| 評価項目 | 配点 | 評価の観点 |
|---|---|---|
| セキュリティ | /20点 | 暗号化方式、Pマーク、ウイルススキャン、IP制限、パスワード保護 |
| 無料プランの充実度 | /20点 | 無料で使える最大容量、保存期間、機能制限の少なさ |
| 使いやすさ | /20点 | UI設計、登録の手軽さ、送信ステップ数、モバイル対応 |
| 法人向け機能 | /20点 | 管理画面、ログ、IP制限、カスタムURL、受取フォルダ、監査証跡 |
| コストパフォーマンス | /20点 | 機能あたりの価格、無料/有料の差 |
スコア結果
| 評価項目 | ギガファイル便 | WeTransfer(無料) |
|---|---|---|
| セキュリティ | 8/20 | 8/20 |
| 無料プランの充実度 | 20/20 | 4/20 |
| 使いやすさ | 14/20 | 12/20 |
| 法人向け機能 | 4/20 | 8/20 |
| コストパフォーマンス | 20/20 | 6/20 |
| 合計 | 66/100 | 38/100 |
※ 2026年8月22日にスコアを見直しました
セキュリティ20点は「暗号化方式・プライバシーマーク・ウイルススキャン・IP制限・パスワード保護」の5小項目×4点で採点しています。ギガファイル便はウイルススキャン4点+通信SSL/TLSのみで保存時暗号化の公式記載を確認できないため2点+パスワードは4桁固定で変更不可の2点=8点(Pマーク・IP制限は0点)。本記事だけ10/20としていたのを8/20に訂正しました(合計68→66)。
WeTransfer(無料)の8/20は暫定値です。この8点は2026年5月の採点値で、内訳を再現できません。いまの一次情報だけで同じ5小項目に付け直すと暗号化4点(TLS+保存時AES-256を公式明示)+パスワード保護2点(適用プランを確定できないため半点扱い)=6点(プライバシーマーク・ウイルススキャン・IP制限は0点)。5小項目の3つ目「ウイルススキャン」も、公式内で記載が割れているため0点のままにしています。なお現在の5小項目は認証枠が「プライバシーマーク」に限定されており、ISO/IEC 27001をこの枠で評価するには採点基準そのものの変更が必要です(変更して4点入れるなら10点になります)。基準が全比較記事で未確定のため、確定するまでは間を取って現状の8/20を据え置きます。2026年9月に全比較記事を一括で再採点します。
スコア差が大きいのは、WeTransferの2024年の改定が原因です。無料プランが30日で10回・3GBまでに制限され、保存期間も最大3日間に短縮されました。改定前なら差はもっと小さかったでしょう。
WeTransferの強みはUI設計とブランド力。弱みは無料プランの制限と日本語非対応。各項目を詳しく見ていきます。
【比較表】ギガファイル便 vs WeTransfer 全10項目
まず全体像を一覧で確認します。
| 比較項目 | ギガファイル便 | WeTransfer(無料) | WeTransfer(有料) |
|---|---|---|---|
| 料金 | 無料(広告あり) | 無料 | Starter US$8/Ultimate US$23/Teams US$19(1ユーザー月額) |
| 最大容量 | 300GB(1ファイル) | 3GB(直近30日の合計) | Starter 300GB(直近30日の合計)/Ultimate以上は1転送あたり最大1TB・転送数は無制限 |
| 送信回数(30日) | 無制限 | 10回まで | Starterも10回まで/Ultimate以上 無制限 |
| 保存期間 | 3日〜100日 | 最大3日間 | Starterも最大3日/Ultimateは無期限に設定可 |
| 会員登録 | 不要 | 必要 | 必要 |
| 日本語対応 | ○(完全対応) | ×(日本語なし。英語など8言語) | ×(日本語なし。英語など8言語) |
| 暗号化 | SSL/TLS(通信の暗号化。保存時は公式記載なし) | TLS 1.2/1.3(転送時)+AES-256(保存時) | 同左(E2E暗号化は公式に提供の明示なし) |
| パスワード保護 | ○(対応)4桁固定・後から変更不可 | △(適用プランを公開情報から確定できない) | ○(公式ヘルプのプラン制限ページがUltimateの機能として明記) |
| ウイルススキャン | ○(対応) | △(公式料金ページはUltimate以上の機能として記載する一方、公式ブログは全転送を自動スキャンと説明) | Ultimate・Teams・Enterprise:○(料金ページに明記)/Starterは記載が割れる |
| 広告 | 多い | あり(公式の広告主向けページ・利用規約に明記) | 確認できず(有料プランで広告が消えるかは、料金ページがログイン後の表示のため未確認) |
出典: ギガファイル便公式サイト、WeTransfer公式サイト、WeTransfer Help Center、WeTransfer公式ヘルプ(データとファイルの保護)(2026年8月22日に再照合)
料金は2026年5月28日に公式料金ページを実画面で確認した値です。2026年8月22日時点で公式料金ページは価格をログイン後にしか表示しないため、契約前に必ずログインして最新価格を確認してください。
太字の部分がWeTransfer無料プランの弱点です。改定前は「2GB・7日間保存・登録不要」でしたが、大幅に制限が厳しくなりました。
容量と保存期間の違い — 最大の差はここ
両サービスで最も差が大きいのは、無料で使える容量です。
ギガファイル便は1ファイル300GB。動画・設計データ・写真RAWデータなど、大容量ファイルをそのまま送れます。転送回数に制限もなく、何回でも送信可能です。
一方、WeTransferの無料プランは直近30日で合計3GB・10回まで。1回あたり3GBですが、30日のトータルも3GBまでという厳しい制限があります。10分の動画1本で使い切る容量です。なおこの枠は暦月でリセットされるのではなく、送信が30日の窓から外れた分だけ戻る方式です。
| 項目 | ギガファイル便 | WeTransfer(無料) |
|---|---|---|
| 1回の上限 | 300GB | 3GB |
| 30日あたりの容量 | 無制限 | 3GB |
| 30日あたりの回数 | 無制限 | 10回 |
| 保存期間(最長) | 100日 | 3日 |
| 保存期間(選択肢) | 3日〜100日(7段階) | 最大3日(送信時に指定) |
保存期間もギガファイル便が圧倒的です。100日あれば「来月の打ち合わせ用に置いておく」という使い方もできます。WeTransferの3日間は週末を挟むと期限切れの恐れがあります。
WeTransferの無料プランはかつて「登録不要・2GB・7日間保存」でした。Bending Spoons社の買収後に改定され、2024年11月に送信時のアカウント作成が必須化、あわせて30日で10回・合計3GB、保存は最大3日に制限されています。
日本語対応と使いやすさの違い
両サービスは「強みと弱みがちょうど逆」という関係です。
ギガファイル便 — 日本語完全対応だが広告が多い
ギガファイル便は日本語に完全対応しています。操作画面・エラーメッセージ・サポートすべてが日本語です。登録不要でファイルをドラッグ&ドロップするだけ。
弱点は広告の多さです。スマホではダウンロードボタンと広告バナーの区別がつきにくく、操作に迷うことがあります。実際に「広告が多くてダウンロードボタンがわからなかった」という声は少なくありません。
WeTransfer — UIは洗練されているが日本語がない
WeTransferのUIは洗練されていることで知られています。背景にアーティストの作品が表示される独自のデザインは、クリエイター層に支持されています。ただし、公式の広告主向けページと利用規約(11.2)には、第三者のパートナーがサービス上に広告を掲載しうると明記されています(2026年9月14日確認)。
最大の壁は日本語非対応。UI・ヘルプ・サポートに日本語はありません(英語など8言語)。「Upload files」「Add your email」「Add a message」という英語のフォームに抵抗がなければ問題ありませんが、ITに不慣れな相手にファイルを受け取ってもらう場面では混乱の原因になります。
さらに2024年11月以降、送信にはアカウント作成が必須になりました。受信者はアカウント不要ですが、送る側のハードルは上がっています。
| 項目 | ギガファイル便 | WeTransfer |
|---|---|---|
| 言語 | 日本語対応 | 日本語なし(英語など8言語) |
| 登録 | 不要 | 必要(2024年11月〜) |
| 広告 | 多い | あり(公式の広告主向けページ・利用規約に明記) |
| UIデザイン | 機能重視 | 洗練・おしゃれ |
| モバイル対応 | ブラウザ対応 | iOS/Androidアプリあり |
日本国内で使うならギガファイル便、英語に抵抗がなく洗練されたUIを求めるならWeTransfer。用途と相手で使い分けるのが現実的です。
WeTransferの詳しい使い方は「WeTransferの使い方|無料プランの制限と日本語で使う方法」で解説しています。




