データ便は安全?セキュリティの実態と安全に使う方法
セキュリティ2026年5月8日

データ便は安全?セキュリティの実態と安全に使う方法

最終更新日: 2026年8月10日

結論から言うと、データ便は「危険なサービス」ではありません。運営会社がプライバシーマークを取得しており、公式サイトでは「利用するデータセンターがISO27001を取得している」と説明されています。日本のファイル転送サービスの中ではセキュリティ意識が高いほうです。

ただし、無料プランの容量が小さい、ウイルスチェックが公式に明示されていないなど、知っておくべき注意点もあります。

この記事では、ファイル転送サービスの運営者の立場から、データ便のセキュリティ機能を正確に整理し、安全に使うためのポイントを解説します。

この記事はギガワタス(giga-watasu.jp)の運営ブログです。競合サービスについても事実に基づいて解説しています。

この記事のポイント

  • データ便は安全 — 運営会社がプライバシーマークを取得。ISO27001は「データセンターが取得」と公式に説明されている
  • 「セキュリティ便」は独自の強み — 受信者のDL前に送信者の承認が必要な仕組み
  • 注意点は3つ — 無料容量が小さい(2〜5GB)、ウイルスチェックの公式記載がない、保存期間が最大7日
  • 大容量ファイルには不向き — 10GB以上のファイルは別サービスの併用がおすすめ

データ便のセキュリティ機能を正確に整理する

まず、データ便に「ある機能」と「ない機能」を正確に整理します。ネット上には不正確な情報も多いため、公式セキュリティページの情報をもとにまとめました。

データ便のセキュリティ機能一覧(2026年8月10日 公式サイト再確認)
セキュリティ項目 対応状況 補足
通信の暗号化(SSL/TLS) 対応 ブラウザとサーバー間の通信は暗号化されている
ファイル自体の暗号化(AES-256等) 公式記載を確認できず 公式に明示されているのはSSL暗号化通信(通信経路)のみ(料金プランのセキュリティ欄はビジネス=専用サーバ、無料=共有サーバといずれも「SSL暗号化通信」表記)。保存ファイル自体の暗号化についての記載は確認できず(2026年8月10日時点)
パスワード保護 対応 自動生成機能あり(8字英数/12字大小混合/12字記号付き)
セキュリティ便(受取承認制) 対応 受信者のDL前に送信者の承認が必要。誤送信対策に有効
ダウンロード回数制限 ビジネスプラン以上 無料プランでは設定不可
ウイルススキャン 公式記載を確認できず 公式サイト7ページを確認したが、ウイルスチェックに関する記載が見つからない(2026年8月10日時点)。確認したページは本文で列挙
プライバシーマーク 取得済み 運営元の株式会社ファルコが取得
ISO27001 データセンターが取得 公式の記載は「データセンターが…ISO27001を取得」(公式セキュリティページ)。データ便の運営会社自身の取得は確認できず(2026年8月10日時点)
IPアドレス制限 公式記載を確認できず 公式サイトにIPアドレス制限の記載が見つからない(2026年8月10日時点)。アクセス元を限定したい場合は事前に確認が必要
送信ログ 対応 送信履歴を確認可能
2要素認証 ビジネスプラン以上 無料プランでは利用不可

データ便の強みは認証面の情報公開が具体的なことです。ただし、ここは主体を分けて理解する必要があります。公式セキュリティページには「データ便はプライバシーマークの認証を取得し」とある一方、ISO27001については「データセンターは…情報セキュリティマネジメントシステムの認証基準ISO27001を取得しております」と書かれています。

つまりプライバシーマークは運営会社(株式会社ファルコ)、ISO27001はデータ便が利用するデータセンターの認証と読むのが公式記載に忠実です。社内規程でISO27001が求められている場合、調達基準によっては「サービス提供会社そのものが認証範囲に含まれること」を要求されることがあります。データセンターの認証だけでは要件を満たさない可能性があるため、必要な場合は認証範囲と登録番号をデータ便に確認してください。

もう一つの強みが「セキュリティ便」です。通常のファイル転送では、受信者はURLとパスワードさえ知っていればファイルをダウンロードできます。セキュリティ便では、受信者がダウンロードを申請し、送信者がそれを承認するまでダウンロードできません。

つまり、URLが第三者に流出しても、送信者が承認しなければファイルは渡りません。誤送信対策として非常に有効な仕組みです。

また、パスワードの自動生成機能も実用的です。「8字英数小文字」「12字大小混合」「12字記号付き」の3段階から選べるため、ギガファイル便の4桁数字パスワードよりもはるかに強力です。(参考: データ便公式 — セキュリティについて

データ便の3つの注意点

セキュリティ認証は強いデータ便ですが、利用する前に知っておくべき注意点が3つあります。

注意① 無料プランの容量が小さい(2〜5GB)

データ便の無料プランは2種類あります。

  • ライトプラン(会員登録不要): 最大2GB
  • フリープラン(会員登録あり): 最大5GB

日常的な書類のやり取りなら十分ですが、動画ファイルや大量の写真データには厳しい容量です。たとえばiPhoneで撮影した4K動画は1分あたり約400MBなので、5GBでは約12分ぶんしか送れません。

10GB以上のファイルを送る場合は、ビジネスプラン(月額330円〜)に加入するか、別のサービスを併用する必要があります。(参考: データ便公式 — 料金プラン

注意② ウイルスチェックが公式に明示されていない

2026年8月10日に、データ便の公式サイト7ページ(www トップ・サービスサイトトップ・サービス説明・セキュリティ・料金プラン・セキュリティ便・よくあるご質問)を確認しましたが、アップロード時のウイルススキャンに関する記載は見つかりませんでした

ここは正確に書きます。公式に記載がないことと、機能が存在しないことは同じではありません。記載がないだけで実際には内部的に検査している可能性は否定できませんし、逆に「あるはずだ」と期待して頼るのも危険です。公表されていない以上、利用者としては「ないもの」として運用するのが安全、というのが運営者としての見解です。

実際のリスクはこうです。送信者がウイルスに感染したファイルを気づかずアップロードした場合、サービス側で検知・遮断される保証を確認できないため、受信者が不正なファイルをそのまま受け取ってしまう可能性があります。

対策としては、送信前に自分のPCのウイルス対策ソフトでスキャンすること、受信側もダウンロード後にスキャンすることが必要です。

ファイル転送サービスの運営者として言うと、ウイルスチェックは「あって当たり前」と思われがちですが、実はサーバー側でリアルタイムスキャンを実装するにはコストがかかります。無料サービスでウイルスチェックが公式に案内されていないことがあるのは、こうしたコスト構造も背景にあると考えています(これは運営者としての推測で、特定のサービスが実装していないという意味ではありません)。

注意③ 保存期間が最大7日と短い

データ便の保存期間は1時間〜7日です。ギガファイル便の最大100日、ギガワタスの最大111日と比べるとかなり短いです。

受信者がすぐにダウンロードできる状況ならメリットにもなります(ファイルが長期間サーバーに残らないため、流出リスクが下がる)。ただし、相手の都合に合わせて余裕を持って送りたい場合には不便です。

「週末に送って、月曜に見てもらう」程度なら7日で十分ですが、「来週の会議用に送っておく」には足りないこともあります。

データ便を安全に使う3つのポイント

データ便のセキュリティ機能を最大限に活かすための使い方です。

① パスワード自動生成を活用する

データ便のパスワード自動生成は3段階の強度を選べます。仕事のファイルなら「12字記号付き」を選んでください。自分で考えた短いパスワードより、はるかに安全です。

パスワードは必ずダウンロードURLとは別の経路(LINE、Slack、電話など)で伝えてください。同じメールにURLとパスワードを書くと、メールが流出した時点で両方バレます。

② セキュリティ便を積極的に使う

機密性の高いファイルを送るときは、通常便ではなくセキュリティ便を選んでください。受信者がダウンロードする前に送信者の承認が必要なため、以下のリスクを防げます。

  • URLの誤送信(間違った相手に送っても、承認しなければダウンロードされない)
  • URLの横流し(第三者がURLを入手しても、送信者の承認なしにはDLできない)

データ便の使い方について詳しくは「データ便の使い方を画像つきで解説」で説明しています。

③ 大容量ファイルは別サービスと使い分ける

データ便の無料プランは最大5GBです。5GBを超えるファイルは、大容量に対応した別のサービスを併用しましょう。

  • セキュリティ重視のまま大容量を送りたいギガワタス(333GB、AES-256暗号化、無料会員で全機能)
  • とにかく容量最優先 → ギガファイル便(300GB、無料・広告あり)

複数サービスの比較は「無料ファイル転送サービス15社を徹底比較」で詳しくまとめています。

データ便とギガワタスのセキュリティ比較

「データ便以外のセキュリティが強いサービスも知りたい」という人のために、ギガワタスと比較します。どちらもプライバシーマーク取得済みのサービスです。

データ便 vs ギガワタス セキュリティ比較(2026年8月10日 公式サイト再確認)
比較項目 データ便(無料) データ便(ビジネス) ギガワタス(無料会員)
月額料金 無料 月額330円〜550円 無料
最大容量 2GB(ライト)/ 5GB(フリー) 無制限 333GB
暗号化 SSL(通信のみ/共有サーバ) SSL(通信のみ/専用サーバ) AES-256 + SSL
パスワード保護 自動生成あり(最大12字記号付き) 自動生成あり
セキュリティ便(受取承認制) ×
ウイルススキャン 記載なし 記載なし あり
ダウンロード回数制限 ×
IPアドレス制限 記載なし 記載なし あり
プライバシーマーク
ISO27001 データセンターが取得 データセンターが取得 × 未取得
保存期間 1時間〜7日 最大30日 最大111日
広告 あり なし(送受信双方) あり(少ない)

データ便の強み:

  • 運営会社がプライバシーマークを取得。加えて利用データセンターのISO27001取得も公式に明示しており、認証情報の開示が具体的
  • セキュリティ便(受取承認制)は誤送信対策として非常に有効。ギガワタスにはない機能
  • パスワード自動生成機能が3段階で実用的
  • ビジネスプランは月額330円からと低価格。広告なしで法人利用にも適している

ギガワタスの強み:

  • AES-256暗号化でファイル自体を暗号化(データ便が公式に明示しているのはSSL暗号化通信までで、保存ファイル自体の暗号化についての記載は無料・ビジネスとも確認できません)
  • 登録不要のゲストでもウイルススキャン・DL回数制限が使え、無料会員でIP制限まで使える
  • 無料で333GBまで送れる(データ便の無料プランは最大5GB)
  • 保存期間が最大111日と長い

ギガワタスの弱み(正直に書きます):

  • 知名度がデータ便やギガファイル便に比べて低い。受け取る側が「知らないサービスだ」と不安になる可能性がある
  • セキュリティ便のような受取承認制の仕組みがない。誤送信対策ではデータ便に劣る

こんな人にはデータ便がおすすめ:

  • 誤送信リスクを最小化したい法人(セキュリティ便が必要)
  • データセンターの認証情報まで開示しているサービスを選びたい企業(※社内規程でISO27001が必要な場合は、運営会社自身が認証範囲に含まれるかを必ず確認してください)
  • 小さいファイル(5GB以下)のやり取りが中心で、受取承認制を使いたい人

こんな人にはギガワタスがおすすめ:

  • 10GB以上の大容量ファイルを無料で送りたい人
  • AES-256暗号化やウイルススキャンで「送った後」のリスクも管理したい人
  • IPアドレス制限で社外からのアクセスを防ぎたい法人

データ便とギガファイル便の違いが知りたい方は「ギガファイル便とデータ便を徹底比較」も参考にしてください。

よくある質問

Q. データ便は無料で使える?

はい。会員登録なしのライトプラン(最大2GB)と、会員登録ありのフリープラン(最大5GB)が無料で使えます。大容量を送りたい場合はビジネスプラン(月額330円〜)への加入が必要です。

Q. データ便のセキュリティ便とは?

受信者がファイルをダウンロードする前に、送信者の承認が必要になる仕組みです。通常のファイル転送では、URLとパスワードを知っていれば誰でもダウンロードできますが、セキュリティ便では送信者が「この人にダウンロードさせてよい」と承認するまでファイルは渡りません。誤送信対策として有効です。

Q. データ便にウイルスチェック機能はある?

公式サイトでは確認できませんでした。2026年8月10日にデータ便の公式7ページを調べましたが、ウイルススキャンに関する記載は見つかりません。記載がないことは非対応を意味するとは限らないため、必須の要件であればデータ便に直接お問い合わせください。いずれにせよ、送信前に自分のPCのウイルス対策ソフトでスキャンし、受信側もダウンロード後にチェックすることをおすすめします。

Q. データ便とギガファイル便はどっちが安全?

セキュリティ認証の情報開示ではデータ便が上です。データ便は運営会社がプライバシーマークを取得し、公式サイトで利用データセンターのISO27001取得も明示しています。ギガファイル便は公式サイトでどちらの取得案内も確認できません。一方、ウイルスチェックはギガファイル便が公式に明示しているのに対し、データ便は公式サイトに記載を確認できません。用途に応じて選んでください。詳しくは「ギガファイル便とデータ便を徹底比較」で解説しています。

Q. データ便で大容量ファイルは送れる?

無料プランでは最大5GBです。ビジネスプラン(月額330円〜)なら容量無制限になります。無料で大容量ファイルを送りたい場合は、ギガワタス(333GB)やギガファイル便(300GB)が選択肢になります。

まとめ

データ便は危険なサービスではありません。運営会社がプライバシーマークを取得し、利用データセンターのISO27001取得も公式に明示しており、セキュリティ意識は高いサービスです。

特にセキュリティ便(受取承認制)は、受取承認の仕組みを無料プランから使える点が目立ちます。誤送信対策として高く評価できます。パスワード自動生成(最大12字記号付き)も実用的です。

ただし、以下の3点は使う前に理解しておきましょう。

  • 無料プランの容量は最大5GB。大容量ファイルには向かない
  • ウイルスチェックの公式記載がないため、送受信時に自分でスキャンしておくと安全
  • 保存期間は最大7日。長期間の共有には不向き

受取承認の仕組み(セキュリティ便)を無料から使いたい法人にはデータ便がおすすめです。大容量ファイルをセキュリティ重視で送りたい場合は、AES-256暗号化とウイルススキャンを無料で使えるギガワタスもぜひ試してみてください。

使った人の声

4.8103件の評価
★★★★★

インターフェースが直感的で分かりやすい。スマホでの使用感も非常に良かった。

2026-09-17

★★★★★

セキュリティを強化したらデータ便やギガファイル便が使えなくなってしまったところ無料で使えるこちらを発見!ウイルスチェックもあり安全なようなので助かります。

2026-09-15

★★★★★

初めて使いました。まだ慣れてないけど、今後使いやすくなるのかなって思いました

2026-09-14

この記事を書いた人

吉岡 崇

吉岡 崇

株式会社グッドヒルシステムズ 代表取締役/ギガワタス 運営責任者

2011年より経営に携わり、Web制作・システム開発・デザインを本業として手がける。2016年4月に株式会社グッドヒルシステムズを設立。ギガワタスは、自社の映像納品業務のために自分たちで設計・開発したシステムを一般公開したものです。

ダビングコピー革命オモイデPLUS+ギガワタスシステム開発革命等のサービスを提供しています。

この記事をシェア

関連記事

プライバシーマーク

株式会社グッドヒルシステムズ(ギガワタス)は、プライバシーマークを取得しています。また、当サイトはSSLを導入しており、お客様の個人情報などの大切なデータを安全にやりとりできます。

取得状況はこちら →