最終更新: 2026年8月14日
ギガファイル便とデータ便、どちらを使えばいいのか。
結論から言うと、無料で大容量を送るならギガファイル便(300GB・最長100日)、受取承認(セキュリティ便)が必要ならデータ便(無料でも使えますが容量は2〜5GB・保存7日)、広告非表示や2要素認証まで必要ならデータ便のビジネスプランです。同じ「無料で使えるファイル転送」でも、送れる容量は60倍以上、保存期間は14倍の差があります。2つのサービスを5項目100点満点で比較しました。
この記事では、ファイル転送サービス運営者の立場から、両サービスの違いを定量的に比較します。
※ この記事は大容量ファイル転送サービス「ギガワタス」の運営ブログです。比較の公平性を保つため、評価基準を事前に公開し、自社サービスのデメリットも記載しています。
データ便単体の送り方・受け取り方・セキュリティ便の使い方は「データ便の使い方」で詳しく解説しています。
【評価基準】本記事の比較ポイント
当ブログでは、すべての比較記事で以下の5項目×20点=100点満点で評価しています。
| 評価項目 | 配点 | 評価の観点 |
|---|---|---|
| セキュリティ | /20点 | 暗号化方式、Pマーク、ウイルススキャン、IP制限、パスワード保護 |
| 無料プランの充実度 | /20点 | 無料で使える最大容量、保存期間、機能制限の少なさ |
| 使いやすさ | /20点 | UI設計、登録の手軽さ、送信ステップ数、モバイル対応 |
| 法人向け機能 | /20点 | 管理画面、ログ、IP制限、カスタムURL、受取フォルダ、監査証跡 |
| コストパフォーマンス | /20点 | 機能あたりの価格、無料/有料の差 |
スコア結果
| 評価項目 | ギガファイル便 | データ便(無料) | データ便(有料) |
|---|---|---|---|
| セキュリティ | 8/20 | 10/20 | 16/20 |
| 無料プランの充実度 | 20/20 | 6/20 | — |
| 使いやすさ | 14/20 | 12/20 | 14/20 |
| 法人向け機能 | 4/20 | 6/20 | 14/20 |
| コストパフォーマンス | 20/20 | 10/20 | 14/20 |
| 合計 | 66/100 | 44/100 | 58/80 |
ギガファイル便は「無料・大容量」で明確に優位、データ便は有料プランの機能が強みです。なおデータ便(有料)だけは「無料プランの充実度」が評価対象外になるため、4項目80点満点で58点です(無料プラン同士の比較はギガファイル便66点・データ便44点)。各項目を詳しく見ていきましょう。
【比較表】ギガファイル便 vs データ便 全10項目
まず全体像を一覧で確認します。
| 比較項目 | ギガファイル便 | データ便(無料) | データ便(有料) |
|---|---|---|---|
| 料金 | 無料(広告非表示の有料プランあり) | 無料 | 月額330円〜550円(税込) |
| 最大容量 | 300GB(1ファイル) | ライト: 2GB(登録不要) フリー: 5GB(会員登録要) |
1回の転送容量は無制限(保存30日) |
| 保存期間 | 3日〜100日 | 1時間〜7日 | 30日間 |
| 会員登録 | 不要 | ライトは不要 フリーは必要 |
必要 |
| 暗号化 | SSL/TLS(通信暗号化のみ) | SSL暗号化通信(共有サーバ) | SSL暗号化通信(専用サーバ) |
| パスワード保護 | ○(対応) | ○(対応) | ○(自動生成機能付き) |
| セキュリティ便 | ×(非対応) | ○(無料でも利用可) | ○(受取申請制) |
| ウイルススキャン | ○(対応) | △(公式に記載なし) | △(公式に記載なし) |
| プライバシーマーク | △(取得の公表なし) | ○(取得済み)※データセンターはISO27001取得 | |
| 広告 | 多い(有料198円/月〜で非表示) | あり | なし(送受信双方) |
出典: ギガファイル便公式サイト(2026年8月11日確認)、データ便公式サイト・データ便料金プラン(2026年8月14日確認)
一目で分かるのは「容量のギガファイル便 vs セキュリティのデータ便」という構図です。特に差が大きい項目を詳しく見ていきます。
最大の違いは「容量」——60倍の差
無料プランの容量差は圧倒的です。
ギガファイル便は1ファイル300GBまで送れます。登録不要で、何回でも使えます。動画や写真のRAWデータなど、大容量ファイルをそのまま送れるのが強みです。
一方、データ便の無料プランは登録不要のライトプランで2GB。会員登録するフリープランでも5GBまでです。ギガファイル便と比較すると60分の1〜150分の1。動画ファイルを送るには厳しい容量です。

保存期間にも大きな差があります。
| 項目 | ギガファイル便 | データ便(無料) |
|---|---|---|
| 最大容量 | 300GB | 2GB〜5GB |
| 最長保存 | 100日 | 7日 |
| 最短保存 | 3日 | 1時間 |
ギガファイル便は最長100日。データ便は最長7日です。「相手がすぐダウンロードしてくれるか不安」という場合、ギガファイル便の方が安心です。
ただしデータ便のビジネスプラン(月330円〜550円・税込)にすると、1回の転送容量が無制限・保存30日に拡大します。料金を払えば容量の弱点は解消できます。
安全面の差は3つ|認証・受取承認・パスワード
安全面だけで比べると、データ便の方が上です。差が出るのは次の3点です。
1. プライバシーマーク + ISO27001
データ便の運営元・株式会社ファルコはプライバシーマークを取得しています。さらに、データ便のサーバが設置されている国内データセンターはISO27001(情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格)の認証を取得済み。個人情報の取り扱いと、データを預けるサーバ環境の両面でセキュリティ対策が取られています。
ファイアウォールやユーザー情報の暗号化といったデータ便単体のセキュリティ体制は、「データ便は安全?セキュリティの実態を運営者が検証」で詳しく検証しています。
ギガファイル便はPマーク・ISO27001とも、取得の公表がありません。
2. セキュリティ便(受取申請制)
データ便の「セキュリティ便」は、ファイルをダウンロードする前に受取人がダウンロード申請を行い、送信者が承認するまでダウンロードできない仕組みです。
意外と知られていませんが、セキュリティ便は登録不要の無料プランでも使えます。編集部で確認したところ、データ便トップページのアップロード画面に「セキュリティ便」のチェックボックスがあり、チェックを入れるだけで利用できます(2026年6月確認)。
URL流出や誤送信のリスクを軽減できる機能です。ギガファイル便にはこの仕組みがありません。
3. パスワード自動生成
データ便はパスワードの自動生成に対応しています。8文字英数小文字、12文字大小混合、12文字記号付きの3パターンから選べます。「つい簡単なパスワードを設定してしまう」という問題を防げます。
ギガファイル便もパスワード設定はできますが、自動生成機能はありません。
安全面の対応状況まとめ
| セキュリティ項目 | ギガファイル便 | データ便 |
|---|---|---|
| 暗号化方式 | SSL/TLS(通信のみ) | SSL暗号化通信(ビジネスは専用サーバ) |
| ファイル自体の暗号化 | △(公式記載を確認できず) | △(公式記載を確認できず) |
| パスワード保護 | ○(手動設定) | ○(自動生成あり) |
| セキュリティ便 | × | ○(無料プランでも利用可) |
| 2要素認証 | × | ○(有料) |
| ウイルススキャン | ○(対応) | △(公式に記載なし) |
| ダウンロード回数制限 | × | ○(ビジネスプランのみ) |
| プライバシーマーク | △(取得の公表なし) | ○ |
| ISO27001 | △(取得の公表なし) | ○(データセンターが取得) |
| IPアドレス制限 | × | × |
データ便の最終確認日: データ便セキュリティページ・データ便料金プラン(2026年8月14日確認)
注目すべきは保存ファイルの暗号化です。ギガファイル便もデータ便も、サーバーに保存されたファイル自体を暗号化しているという公式記載は確認できません。データ便の料金ページのセキュリティ欄は、ビジネス=「専用サーバ/SSL暗号化通信」、フリー・ライト=「共有サーバ/SSL暗号化通信」で、有料・無料とも表記は「SSL暗号化通信」までです(2026年8月14日確認)。専用サーバか共有サーバかという違いはありますが、保存中のファイル暗号化については有料プランでも記載が見当たりません。
ギガファイル便のセキュリティ詳細は「ギガファイル便は危険?セキュリティの実態と安全な使い方」で解説しています。
ファイル暗号化が必要なら第三の選択肢
業務で機密ファイルを送る場合、通信暗号化だけでは不十分です。
プライバシーマークを取得している立場から言うと、ファイル転送で一番怖いのは「URLが漏れたら誰でもダウンロードできる」ことです。これを防ぐにはパスワード保護・ダウンロード回数制限・IPアドレス制限が必要です。さらにサーバーへの不正アクセスに備えて、保存ファイル自体の暗号化(AES-256等)があると安心です。
実際、データ便から当社のギガワタスに切り替えたユーザーの声として「UIがわかりやすい」という理由がありました。データ便の無料プランは広告が多く、初見では操作エリアと広告の区別がつきにくいことがあります。
当社が運営するギガワタスは、保存ファイルのAES-256暗号化(広く使われている強力な暗号化方式)に対応しています。333GBまで送れて、Pマーク取得済み。ウイルススキャンは登録不要のゲストでも使え、無料会員登録だけでIPアドレス制限・DL履歴などの管理機能も使えます。

正直に言うと、ギガワタスにも弱点があります。
- 知名度が低い。ギガファイル便やデータ便と比べて知られていません
- ゲスト・無料会員には広告が表示されます
- セキュリティ便(受取申請制)は未対応。データ便の方が上です




