最終更新: 2026年6月11日
ギガファイル便とデータ便、どちらを使えばいいのか。
結論から言うと、大容量を無料で送りたいならギガファイル便。セキュリティ重視ならデータ便です。容量とセキュリティで正反対の特徴を持つ2つのサービスを、5項目100点満点で比較しました。
この記事では、ファイル転送サービス運営者の立場から、両サービスの違いを定量的に比較します。
※ この記事は大容量ファイル転送サービス「ギガワタス」の運営ブログです。比較の公平性を保つため、評価基準を事前に公開し、自社サービスのデメリットも記載しています。
データ便単体の送り方・受け取り方・セキュリティ便の使い方は「データ便の使い方」で詳しく解説しています。
【評価基準】本記事の比較ポイント
当ブログでは、すべての比較記事で以下の5項目×20点=100点満点で評価しています。
| 評価項目 | 配点 | 評価の観点 |
|---|---|---|
| セキュリティ | /20点 | 暗号化方式、Pマーク、ウイルススキャン、IP制限、パスワード保護 |
| 無料プランの充実度 | /20点 | 無料で使える最大容量、保存期間、機能制限の少なさ |
| 使いやすさ | /20点 | UI設計、登録の手軽さ、送信ステップ数、モバイル対応 |
| 法人向け機能 | /20点 | 管理画面、ログ、IP制限、カスタムURL、受取フォルダ、監査証跡 |
| コストパフォーマンス | /20点 | 機能あたりの価格、無料/有料の差 |
スコア結果
| 評価項目 | ギガファイル便 | データ便(無料) | データ便(有料) |
|---|---|---|---|
| セキュリティ | 8/20 | 10/20 | 16/20 |
| 無料プランの充実度 | 20/20 | 6/20 | — |
| 使いやすさ | 14/20 | 12/20 | 14/20 |
| 法人向け機能 | 4/20 | 6/20 | 14/20 |
| コストパフォーマンス | 20/20 | 10/20 | 14/20 |
| 合計 | 66/100 | 44/100 | 58/100 |
ギガファイル便は「無料・大容量」で圧勝。データ便は有料プランのセキュリティ機能が強みです。無料プランだけで見ると大きな差がつきます。各項目を詳しく見ていきましょう。
【比較表】ギガファイル便 vs データ便 全10項目
まず全体像を一覧で確認します。
| 比較項目 | ギガファイル便 | データ便(無料) | データ便(有料) |
|---|---|---|---|
| 料金 | 無料(広告非表示の有料プランあり) | 無料 | 月額330円〜550円(税込) |
| 最大容量 | 300GB(1ファイル) | ライト: 2GB(登録不要) フリー: 5GB(会員登録要) |
容量無制限(保存30日) |
| 保存期間 | 3日〜100日 | 1時間〜7日 | 30日間 |
| 会員登録 | 不要 | ライトは不要 フリーは必要 |
必要 |
| 暗号化 | SSL/TLS(通信暗号化のみ) | SSL暗号化通信 | SSL通信+保存ファイルの暗号化 |
| パスワード保護 | ○(対応) | ○(対応) | ○(自動生成機能付き) |
| セキュリティ便 | ×(非対応) | ○(無料でも利用可) | ○(受取申請制) |
| ウイルススキャン | ○(対応) | ×(公式に記載なし) | ×(公式に記載なし) |
| プライバシーマーク | ×(未取得) | ○(取得済み)※データセンターはISO27001取得 | |
| 広告 | 多い(有料198円/月〜で非表示) | あり | なし(送受信双方) |
出典: ギガファイル便公式サイト、データ便公式サイト、データ便料金プラン(2026年6月確認)
一目で分かるのは「容量のギガファイル便 vs セキュリティのデータ便」という構図です。特に差が大きい項目を詳しく見ていきます。
最大の違いは「容量」——60倍の差
無料プランの容量差は圧倒的です。
ギガファイル便は1ファイル300GBまで送れます。登録不要で、何回でも使えます。動画や写真のRAWデータなど、大容量ファイルをそのまま送れるのが強みです。
一方、データ便の無料プランは登録不要のライトプランで2GB。会員登録するフリープランでも5GBまでです。ギガファイル便と比較すると60分の1〜150分の1。動画ファイルを送るには厳しい容量です。

保存期間にも大きな差があります。
| 項目 | ギガファイル便 | データ便(無料) |
|---|---|---|
| 最大容量 | 300GB | 2GB〜5GB |
| 最長保存 | 100日 | 7日 |
| 最短保存 | 3日 | 1時間 |
ギガファイル便は最長100日。データ便は最長7日です。「相手がすぐダウンロードしてくれるか不安」という場合、ギガファイル便の方が安心です。
ただしデータ便のビジネスプラン(月330円〜550円・税込)にすると、容量無制限・保存30日に拡大します。料金を払えば容量の弱点は解消できます。
セキュリティ機能を詳しく比較
「どちらが安全か」と聞かれたら、データ便の方が上です。
理由は3つあります。
1. プライバシーマーク + ISO27001
データ便の運営元・株式会社ファルコはプライバシーマークを取得しています。さらに、データ便のサーバが設置されている国内データセンターはISO27001(情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格)の認証を取得済み。個人情報の取り扱いと、データを預けるサーバ環境の両面でセキュリティ対策が取られています。
そのほか、通信はすべてSSLで暗号化され、登録したメールアドレスなどのユーザー情報も暗号化して保存。ファイアウォールで外部からの不正アクセスを検知・遮断しています。データ便単体の安全性を詳しく知りたい方は「データ便は安全?セキュリティの実態を運営者が検証」をご覧ください。
ギガファイル便はPマーク・ISO27001とも、取得の公表がありません。
2. セキュリティ便(受取申請制)
データ便の「セキュリティ便」は、ファイルをダウンロードする前に受取人がダウンロード申請を行い、送信者が承認するまでダウンロードできない仕組みです。
意外と知られていませんが、セキュリティ便は登録不要の無料プランでも使えます。編集部で確認したところ、データ便トップページのアップロード画面に「セキュリティ便」のチェックボックスがあり、チェックを入れるだけで利用できます(2026年6月確認)。
URL流出や誤送信のリスクを軽減できる機能です。ギガファイル便にはこの仕組みがありません。
3. パスワード自動生成
データ便はパスワードの自動生成に対応しています。8文字英数小文字、12文字大小混合、12文字記号付きの3パターンから選べます。「つい簡単なパスワードを設定してしまう」という問題を防げます。
ギガファイル便もパスワード設定はできますが、自動生成機能はありません。
セキュリティ比較まとめ
| セキュリティ項目 | ギガファイル便 | データ便 |
|---|---|---|
| 暗号化方式 | SSL/TLS(通信のみ) | SSL通信(ビジネスは保存暗号化も) |
| ファイル自体の暗号化 | ×(公式明記なし) | △(ビジネスプランのみ明記) |
| パスワード保護 | ○(手動設定) | ○(自動生成あり) |
| セキュリティ便 | × | ○(無料プランでも利用可) |
| 2要素認証 | × | ○(有料) |
| ウイルススキャン | ○(対応) | ×(公式に記載なし) |
| ダウンロード回数制限 | × | ○(ビジネスプランのみ) |
| プライバシーマーク | × | ○ |
| ISO27001 | × | ○(データセンターが取得) |
| IPアドレス制限 | × | × |
データ便の最終確認日: データ便セキュリティページ・ビジネスプラン公式(2026年6月確認)
注目すべきは保存ファイルの暗号化です。ギガファイル便とデータ便の無料プランでは、サーバーに保存されたファイル自体を暗号化しているという公式記載がありません。通信経路はSSLで保護されますが、保存中の暗号化は確認できない状態です。データ便はビジネスプランに限り「保存ファイルの暗号化」を公式に明記しています(暗号化方式の詳細は非公開)。
ギガファイル便のセキュリティ詳細は「ギガファイル便は危険?セキュリティの実態と安全な使い方」で解説しています。
ファイル暗号化が必要なら第三の選択肢
業務で機密ファイルを送る場合、通信暗号化だけでは不十分です。
プライバシーマークを取得している立場から言うと、ファイル転送で一番怖いのは「URLが漏れたら誰でもダウンロードできる」ことです。これを防ぐにはパスワード保護・ダウンロード回数制限・IPアドレス制限が必要です。さらにサーバーへの不正アクセスに備えて、保存ファイル自体の暗号化(AES-256等)があると安心です。
実際、データ便から当社のギガワタスに切り替えたユーザーの声として「UIがわかりやすい」という理由がありました。データ便の無料プランは広告が多く、初見では操作エリアと広告の区別がつきにくいことがあります。
当社が運営するギガワタスは、保存ファイルのAES-256暗号化(広く使われている強力な暗号化方式)に対応しています。333GBまで送れて、Pマーク取得済み。無料会員登録だけでIPアドレス制限・ウイルススキャン・DL履歴など全機能が使えます。

正直に言うと、ギガワタスにも弱点があります。
- 知名度が低い。ギガファイル便やデータ便と比べて知られていません
- ゲスト・無料会員には広告が表示されます
- セキュリティ便(受取申請制)は未対応。データ便の方が上です




