ギガファイル便は危険?セキュリティの実態と安全な使い方
セキュリティ2026年3月25日

ギガファイル便は危険?セキュリティの実態と安全な使い方

最終更新日: 2026年3月25日

結論から言うと、ギガファイル便は「危険なサービス」ではありません。ただし、セキュリティ機能には明確な限界があります。

何を送るかによってリスクが変わります。友人に動画を送るなら問題ありません。しかし仕事の機密ファイルを送るなら、ギガファイル便のセキュリティ機能では不十分な場面があります。

この記事では、ファイル転送サービスの運営者の立場から、ギガファイル便のセキュリティ機能を正確に整理し、リスクと対策を解説します。

この記事はギガワタス(giga-watasu.jp)の運営ブログです。競合サービスであるギガファイル便について、事実に基づいて解説しています。

ギガファイル便のセキュリティ機能を正確に整理する

まず、ギガファイル便に「ある機能」と「ない機能」を正確に整理します。ネット上には不正確な情報も多いため、公式サイトの情報をもとにまとめました。

ギガファイル便のトップページ — 300GBまで無料で送信可能なファイル転送サービス

ギガファイル便のセキュリティ機能一覧(2026年3月時点)
セキュリティ項目 対応状況 補足
通信の暗号化(SSL/TLS) ○ 対応 ブラウザとサーバー間の通信は暗号化されている
ファイル自体の暗号化(AES-256等) ✕ 非対応 サーバーに保存されるファイルは暗号化されていない
パスワード保護 ○ 対応 4桁の数字パスワードを設定可能
ダウンロード回数制限 ✕ 非対応 URLを知っていれば何度でもダウンロード可能
ウイルスチェック ○ 対応 アップロード時にウイルスチェックを実施
プライバシーマーク ✕ 未取得 個人情報保護の第三者認証なし
IPアドレス制限 ✕ 非対応 アクセス元を制限できない
送信ログ・監査証跡 ✕ 非対応 誰がいつダウンロードしたか確認不可

SSL/TLS(通信の暗号化)とは、ブラウザとサーバーの間でデータが盗み見されないようにする技術です。銀行のオンラインバンキングやECサイトでも使われている標準的なセキュリティです。

ギガファイル便はこのSSL/TLSに対応しており、パスワード保護とウイルスチェックも備えています。「最低限のセキュリティ」はあると言えます。

ただし、ファイルそのものの暗号化(AES-256等)には対応していません。これが「ギガファイル便は危険」と言われる主な理由です。次のセクションで詳しく説明します。(参考: ギガファイル便公式FAQ — セキュリティ対策について

ギガファイル便の3つのセキュリティリスク

ギガファイル便の「ない機能」から生まれる具体的なリスクは3つあります。

ファイル送信後に起きうる3つのリスク

ファイルを送信
受信者がDL完了
▼   ▼   ▼

リスク①

URLが第三者に流出

→ DL回数制限がないため誰でも何度でもDL可能

リスク②

サーバー上で平文保存

→ ファイル自体が暗号化されていない

リスク③

漏洩に気づけない

→ 送信ログ・DL履歴が確認できない

個人利用なら対策で十分 | 仕事の機密ファイルには不十分

→ 次のセクションで5つの対策を解説

リスク① URLが流出すると誰でもダウンロードできる

ギガファイル便はダウンロード回数制限に対応していません。URLを知っていれば、誰でも、何度でもファイルをダウンロードできます。

たとえば、受信者がダウンロードURLをメールで転送したり、チャットに貼り付けたりすると、意図しない第三者にファイルが渡ります。パスワードを設定していても、パスワードごと共有されたら防ぎようがありません。

リスク② ファイルがサーバー上で暗号化されていない

ギガファイル便の暗号化はSSL/TLS(通信の暗号化)のみです。通信経路は守られますが、サーバーに保存されたファイル自体は暗号化されていません。

AES-256(銀行のオンラインバンキングと同じ暗号化方式)でファイル自体を暗号化しているサービスと比べると、万が一サーバーに不正アクセスがあった場合のリスクが異なります。

リスク③ 送信ログがなく、漏洩に気づけない

ギガファイル便には送信ログや監査証跡がありません。「いつ」「誰が」「何回」ダウンロードしたかを確認する方法がないのです。

企業のコンプライアンス部門やISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の観点では、この「追跡できない」点が最大の問題です。情報漏洩が起きても、経路を特定できません。

ギガファイル便を安全に使う5つの対策

上記のリスクを理解したうえで、ギガファイル便を安全に使うための対策です。個人利用であれば、この5つを守れば十分です。

① パスワードを必ず設定する

ギガファイル便はアップロード時に4桁の数字パスワードを設定できます。面倒でも必ず設定してください。設定しないと、URLだけでダウンロードできてしまいます。

② パスワードはダウンロードURLと別の経路で伝える

URLとパスワードを同じメールに書くと、メールが漏洩した時点で両方バレます。URLはメールで、パスワードはLINEやSMSなど別の手段で送りましょう。これはPPAP(パスワード付きZIP)の時代から変わらない鉄則です。

③ 保存期間をできるだけ短く設定する

ギガファイル便は3日〜100日の保存期間を選べます。相手がダウンロードするまでの最短期間に設定してください。保存期間が長いほど、URLが流出するリスクが上がります。

④ 機密性の高いファイルは送らない

正直に言うと、顧客の個人情報・契約書・財務データなどの機密ファイルは、ギガファイル便で送るべきではありません。これはギガファイル便が悪いのではなく、無料サービスにそのレベルのセキュリティを求めるのが間違いです。

⑤ ファイル名に個人情報を入れない

「田中太郎_見積書.pdf」のようなファイル名は避けてください。URLが流出した場合、ダウンロード前にファイル名が見えます。「見積書_20260325.pdf」のように、個人が特定できない名前にしましょう。

ギガワタス — 大容量300GB・AES-256暗号化のファイル転送サービスを無料で使ってみる

セキュリティ重視なら — ギガファイル便とギガワタスの比較

「ギガファイル便では不安」という人のために、同じ300GBクラスのファイル転送サービス「ギガワタス」と比較します。

プライバシーマークを取得している事業者として言うと、ファイル転送で一番怖いのは「送った後にどうなるか分からない」ことです。ダウンロード回数制限や送信ログがあるかどうかで、リスクは大きく変わります。

ギガファイル便 vs ギガワタス セキュリティ比較(2026年3月時点)
比較項目 ギガファイル便 ギガワタス(無料) ギガワタス(プレミアム)
月額料金 無料 無料 550円(税込)
最大容量 300GB 300GB 300GB
暗号化 SSL/TLS(通信のみ) AES-256 + SSL AES-256 + SSL
パスワード保護 ○(4桁数字)
ダウンロード回数制限
ウイルススキャン
プライバシーマーク
IPアドレス制限
保存期間 3〜100日 3〜30日 最大90日
広告 多い かなり少ない なし

下の画像はギガワタスのアップロード画面です。パスワード保護とダウンロード回数制限を、無料プランでも設定できます。ギガファイル便にはないダウンロード回数制限があるため、「2回だけダウンロード可能」のように指定すれば、URLが流出しても被害を最小限に抑えられます。

ギガワタスのアップロード画面 — パスワード保護・ダウンロード回数制限・共有期限を無料で設定できる

ギガワタスの強み:

  • AES-256暗号化でファイル自体を暗号化(銀行と同じ方式)
  • ダウンロード回数制限で「送った後」のリスクを管理できる
  • プライバシーマーク取得(個人情報保護の第三者認証)
  • プレミアム(月550円)でウイルススキャン・IPアドレス制限も追加

ギガワタスの弱み(正直に書きます):

  • 知名度はギガファイル便に大きく劣る。受け取る側が「知らないサービスだ」と不安になる可能性がある
  • 無料プランの保存期間は最大30日。ギガファイル便の100日には及ばない
  • ウイルススキャンは無料プランでは使えない(プレミアム限定)

こんな人にはギガファイル便の方がおすすめです:

  • 個人利用で、セキュリティよりも保存期間の長さを重視する人
  • 完全無料で使いたい人(ギガワタスの無料プランでも十分だが、知名度を重視する場合)

よくある質問

Q. ギガファイル便でウイルスに感染することはある?

ギガファイル便にはウイルスチェック機能があるため、アップロード時にウイルスが検出されたファイルは削除されます。ただし、すべてのウイルスを100%検出できるわけではありません。受信したファイルは自分のPCのウイルス対策ソフトでもスキャンすることをおすすめします。

Q. ギガファイル便のパスワードは4桁で安全?

4桁の数字パスワードは組み合わせが10,000通りしかなく、セキュリティ的には強くありません。ただし、総当たり攻撃に対するサーバー側の制限があるため、すぐに突破される可能性は低いです。より強固なセキュリティが必要なら、英数字を含むパスワードを設定できるサービスを選んでください。

Q. ギガファイル便は仕事で使っても大丈夫?

社内の簡単な資料のやり取りなら、パスワード設定+保存期間短縮で使えます。ただし、顧客の個人情報や契約書など機密性の高いファイルには向きません。企業のコンプライアンス規定で、プライバシーマーク取得サービスの利用が求められる場合は、ギガワタスやデータ便など対応サービスを選んでください。

Q. ギガファイル便で送ったファイルが消えることはある?

設定した保存期間を過ぎると自動的に削除されます。また、アップロード時に発行される「削除キー」を使えば、保存期間前でも手動で削除できます。削除キーは必ず控えておいてください。

Q. SSL/TLSとAES-256の違いは?

SSL/TLSは「通信経路」の暗号化です。データが移動中に盗み見されないようにします。一方、AES-256は「ファイル自体」の暗号化です。サーバーに保存されている状態でもファイルが暗号化されています。例えるなら、SSL/TLSは「封筒に入れて郵送する」こと、AES-256は「手紙の文面自体を暗号にする」ことです。

Q. ギガファイル便以外に無料で大容量ファイルを送れるサービスは?

ギガワタス(300GB)、firestorage(300GiB)、ACdata(250GB)などがあります。セキュリティや保存期間が異なるため、用途に合わせて選んでください。詳しくは「無料ファイル転送サービス15社を徹底比較」で解説しています。

Q. ギガファイル便のURLが流出したらどうなる?

パスワードを設定していなければ、URLを知っている全員がファイルをダウンロードできます。パスワードを設定していても、ダウンロード回数制限がないため、何度でもダウンロードされます。流出に気づいたら、削除キーを使ってファイルを即座に削除してください。

ギガワタス — 無料会員登録で送信履歴の管理ができるファイル転送サービス

まとめ

ギガファイル便は危険なサービスではありません。SSL/TLS、パスワード保護、ウイルスチェックという基本的なセキュリティは備えています。

ただし、以下の機能はありません。

  • ファイル自体の暗号化(AES-256等)
  • ダウンロード回数制限
  • 送信ログ・監査証跡
  • プライバシーマーク等のセキュリティ認証

個人利用なら、パスワード設定+保存期間短縮+別経路でパスワード共有の3点を守れば、ギガファイル便で問題ありません。

仕事で機密ファイルを扱う場合や、企業のコンプライアンス規定でセキュリティ認証が必要な場合は、AES-256暗号化とプライバシーマークを取得しているサービスを選んでください。ギガワタスなら、無料でも300GBまで送れて、AES-256暗号化とダウンロード回数制限が使えます。

他の無料ファイル転送サービスも含めて比較したい方は「無料ファイル転送サービス15社を徹底比較」も参考にしてください。

この記事のデータは2026年3月25日時点のものです。ファイル転送サービスの仕様は頻繁に変わるため、利用前に公式サイトで最新情報を確認してください。


吉岡 崇

吉岡 崇

株式会社グッドヒルシステムズ 代表取締役

ダビングコピー革命、オモイデ+PLUS、ギガワタス、システム開発革命等のサービスを提供しています。

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