本記事はギガワタス(giga-watasu.jp)の運営ブログです。Google Driveとの公平な比較を行うため、Driveの強みを認めた上で、無料15GBで困った人が現実的に取れる対処法をまとめます。
Google Driveで大容量を共有する方法は、用途で変わります。同時編集ならDriveを使い続け、単発の大容量送信なら外部の転送サービス併用が現実解です。
15GBの壁にぶつかったら、まずゴミ箱とGmailの大きな添付を削除。それでも足りなければ Google One(月額290円〜)か他サービス併用を検討してください。本記事は2026年5月18日時点で確認した公式仕様に基づき、Drive以外の手段も含めてフラットに比較します。
Google Driveで共有できるファイルサイズ — 公式仕様まとめ
結論を先に書くと、Drive自体は1ファイル5TBまで扱えます。15GBは「Drive・Gmail・フォト合計の保存容量」の話で、1ファイルの上限ではありません。
| 項目 | 制限 | 備考 |
|---|---|---|
| 無料の保存容量 | 15GB | Drive・Gmail・フォト合計 |
| 1ファイル最大サイズ | 5TB | 動画・ZIP・PSDなど大きなファイルも扱える |
| 1日のアップロード合計 | 750GB | マイドライブと共有ドライブの合算 |
| Google ドキュメント/スプレッドシート | 2021年6月1日以降は容量カウント対象 | それ以前に作成済みのファイルは対象外 |
出典: Google Workspace ヘルプ:共有ドライブの保存容量と制限、Google ドライブ ヘルプ:保存容量を管理する
つまり 「ファイルが大きすぎて入らない」のではなく、「15GBの貯金箱がすぐ満杯になる」のが本当の問題です。1ファイル100GBの動画を1個アップしただけで15GBは即超過します。
15GBを超えたら何が止まる?容量オーバー時の挙動
15GBを超えると、Googleアカウントの主要機能が連鎖的に止まります。Drive単体の問題ではないのが厄介な点です。
容量超過時に止まる機能
- Gmail: メール送受信が停止。受信メールは送信者へリターン
- Drive: 新規ファイルのアップロード・作成不可
- Google フォト: 写真・動画の自動バックアップ停止
- Googleドキュメント/スプレッドシート: 新規作成不可(既存ファイル閲覧は可)
特に怖いのが Gmail停止です。容量超過のまま放置すると、取引先からのメールが届かなくなります。本人は気付かず、相手側にだけ「メールボックス容量超過」のエラーが返る状態になります。
さらに 2年継続して容量超過のまま放置すると、Googleはコンテンツ削除の対象にできると公式に明記されています(削除前に3か月前通知あり)。出典: Google ドライブ ヘルプ
「気付いたら数年分のメールと写真が消えていた」事態を避けるためにも、容量超過の警告メールは無視しないでください。
共有しても自分の容量は減り続ける — オーナー責任の落とし穴
容量管理で一番誤解されているのが 「共有したら相手の容量も消費される」という思い込みです。実際は逆で、共有しても容量を払うのはオーナー(ファイル所有者)だけです。
| アクション | 容量消費 | 結果 |
|---|---|---|
| あなたが動画8GBをアップ | あなた 8GB | マイドライブに保存 |
| 取引先Aが共有リンクで閲覧 | A 0GB | あなたが8GB持ち続ける |
| 取引先Bが共有リンクからDL | B 0GB | DLしてもオーナー側は減らない |
| 取引先Cがあなたの共有フォルダに新規アップ | C が消費 | 新規ファイルはアップした人持ち |
つまり 「皆に共有しているから、自分のDriveからは消したい」と思っても、消した瞬間に全員からアクセスできなくなります。オーナーが容量を負担し続ける構造です。クラウドストレージとファイル転送の違いでも詳しく解説しています。
逆に、相手があなたの共有フォルダに新規ファイルをアップロードした場合、その新規ファイルは アップロードした人の容量を消費します。共有フォルダ=みんなで分け合うわけではなく、ファイル単位でオーナーが決まる仕組みです。
【2026年5月最新】新規アカウントは5GBになる?電話番号テストの実態
2026年3月以降、Googleは一部の新規アカウントに対し「電話番号未連携なら無料5GB」というテストを実施しています。連携すれば従来通り15GBに戻ります。
このテストはInternet Archiveで2026年3月18日に初確認され、5月14日に 9to5Google と Business Standard が報じました。Googleは「一部地域でのテスト」と認めています。
自分のアカウントが5GBか15GBかを確認する手順:
- one.google.com/storage にアクセス
- 「保存容量の使用量」の右上に表示される総容量を確認
- 「5 GB」と出ていれば縮小版アカウント、「15 GB」なら従来通り
one.google.com/storage 画面。Drive・Gmail・フォトの使用量内訳と、Googleが推奨するプランが表示される(運営者の実画面、2026年5月時点)
5GBになっていた場合、Googleアカウントの設定画面で電話番号を連携すれば15GBに復帰します。仕事や家族写真を預けている人ほど、まず自分の枠を確認してください。
同じ画面で「Drive・Gmail・フォトのどれが容量を食っているか」も内訳として見えます。多くのユーザーで Googleフォトの自動バックアップが圧倒的に容量を消費しているケースが目立ちます。運営者のアカウント例では Drive 53GB・Gmail 52GB に対しフォトだけで267GBを消費していました。
容量オーバー時の対処法7パターン
15GBを超えたら取れる選択肢は7つ。それぞれ向き不向きがあるので、表で整理します。
| 方法 | コスト | 削減量の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①ゴミ箱・大きな添付メール削除 | 0円 | 1〜5GB | まず誰でも |
| ②Google フォトを節約画質に変換 | 0円 | 数GB〜10GB | 写真がメインの人 |
| ③Google One 有料プランに加入 | 月290円〜 | +100GB〜2TB | Driveを継続活用したい人 |
| ④ファイル転送サービス併用 | 0円〜 | 外部に逃がす | 単発の大容量送信が多い人 |
| ⑤ZIP圧縮・動画再エンコード | 0円 | 20〜50% | 送付前にサイズを抑えたい人 |
| ⑥外付けHDD退避→Drive削除 | HDD代 | 選んだ分だけ | アーカイブ用途の人 |
| ⑦別Googleアカウント運用 | 0円 | ×N倍 | 非推奨(規約グレー・管理煩雑) |
①ゴミ箱・大きな添付メール削除(まず最初)
Driveの容量はゴミ箱の中身も含めて消費します。ゴミ箱を空にするだけで数GB戻ることが多いです。Gmailの大きな添付メールも同様で、Gmail検索で has:attachment larger:10M と入力すると10MB以上の添付メールを一覧で出せます。
②Google フォトを保存容量の節約画質に変換
Google フォトの設定で「元の画質」から「保存容量の節約画質」に切り替えると、画像・動画の圧縮率が高くなりサイズを大幅に削減できます。2021年6月1日以降は節約画質も容量カウント対象ですが、元の画質より1枚あたりのサイズが小さいので、結果的に空き容量を増やせます。過去アップロード分は「設定 > 既存の写真と動画の容量を回復」から一括変換可能です。出典: Google アカウント ヘルプ:保存容量ポリシー
③Google One 有料プランに加入
Driveを今後も継続して使うなら、Google One が素直な選択です。2026年5月時点の料金(税込):
| プラン | 容量 | 月額 |
|---|---|---|
| ベーシック | 100GB | 290円 |
| スタンダード | 200GB | 440円 |
| プレミアム | 2TB | 1,450円 |
| AI Pro | 5TB | 2,900円 |
出典: Google One プラン公式ページ。2025年3月と10月に2回値上げされているため、古い記事の旧料金(ベーシック250円等)には注意してください。AI Plus・プレミアムには新規申込限定の割引価格が設定されることがあるので、最新の表示価格を必ず公式ページで確認してください。
Google One プラン画面(2026年5月時点)。AI Plus と プレミアムには新規割引価格(1か月のみ ¥290)が適用されているが、通常価格は ¥1,200 / ¥1,450 と表示される
④ファイル転送サービス併用(Driveを温存)
毎月290円の月額が嫌な人、または「単発で大容量を送るだけ」の人には、ファイル転送サービス併用が現実的です。Driveの15GBを継続共有・同時編集用に温存して、単発の大容量送信は外部に逃がす運用です。
当ブログを運営しているギガワタスは無料で333GBまで送れます。広告なし・AES-256暗号化・パスワード保護つきで、登録不要のゲストでも使えます。動画素材の納品、応募者からのスポーツ動画回収、講座動画の受講者配布などの「Driveの15GBに収まらない単発送信」に向きます。
他にも ギガファイル便(無料300GB・知名度最大)や firestorage(無料300GiB)もあります。詳しい比較はファイル共有ツール完全比較を参考にしてください。
⑤ZIP圧縮・動画再エンコード
動画は H.265(HEVC)形式に再エンコードすると、画質を維持したまま30〜50%サイズが減ります。写真はJPEG変換でほぼ半減します。受信者側のデコード負荷は増えるので、相手の環境を確認してから採用してください。
⑥外付けHDD退避→Drive削除
アーカイブ用途(数年見返さない素材)はローカルへ退避するのが最安です。1TB外付けSSDが6,000円前後で買える時代なので、月額290円×24ヶ月=6,960円より安く済むケースもあります。ただしHDD紛失・故障のリスクはDriveより高いので、重要書類はクラウド側に二重保存してください。
⑦別Googleアカウント運用(非推奨)
「無料15GB×3アカウントで45GB」という運用は技術的には可能です。ただしGoogleの利用規約では「複数アカウントの主目的が容量追加の場合」を禁じる解釈があり、アカウント凍結リスクがあります。管理も煩雑になるので推奨しません。




